セッション情報 |
ワークショップ9.
膵癌の補助療法
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タイトル |
W9-02 膵癌術後療法としてのGemcitabineを中心とした化学療法の成績
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演者 |
花田敬士(尾道総合病院内視鏡センター) |
共同演者 |
石井康隆(尾道総合病院内視鏡センター), 福田敏勝(尾道総合病院外科) |
抄録 |
『緒言』2006年に日本膵臓学会から発刊された膵癌診療ガイドラインには膵癌術後補助化学療法の推奨度は5-FUをベースとするものがグレードBにtGemcitabine(以下GEM)の延命効果は確定できておらずグレードCと記載されている.今回術後療法としての化学療法の成績を検討したので報告する.『対象と方法』1997年1月以降当院で経験した通常型膵癌256例のうち切除され予後の追跡が可能であった74例(男性34例女性40例41~85歳:平均70.5歳).70歳以上の高齢者は46例であった.組織学的進行度はStage IHIHIVaIVbが3627316例であった.このうち術後補助化学療法を38例(1Hm:IVaIVb=1514153例)に施行した初回にGEMを投与した症例は36例UFTCDDPがそれぞれ1例であった.GEMは術後3~6週から開始し80歳未満は原則1000mg/m2を3投1休にて3月間ス施行後以降は隔週投与有害事象が発症した場合は隔週投与.80歳以上はPSに応じて1000mg/bodyに減量ないし当初から隔週投与を行った.r結果』18例(50%)が3投1休3コースを達成可能であった.50%生存期間は術後化学療法施行群が881日非投与群が446日で前者に長い傾向が認められた.また進行度:別に生存期問を検討した結果Stage HIIIでは至聖で有意差がみられなかったがIVaでは両脇に有意差が認められた.またIVaについて70歳以上の高齢者のみの成績を比較検討したが同様の結果であった有害事象はGrade 3の白血球減少を3例に認めた以外すべてGrade 2以下であった.『結語』膵癌術後補助療法としてGemcit-abineを中心とした化学療法は生存期間の延長に寄与し安全に使用可能であり有用である可能性が高い.特に高齢者の症例を含めStage IVa症例における治療効果が高い可能性が示唆された. |
索引用語 |
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