セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 002 PPI抵抗性NERDに対する薬剤倍量投与の有効性 |
演者 | 徳留健太郎(愛知医科大学消化器内科) |
共同演者 | 舟木康(愛知医科大学病院臨床検査部), 伊藤義紹(愛知医科大学消化器内科), 土方康孝(愛知医科大学消化器内科), 大橋知彦(愛知医科大学消化器内科), 河村直彦(愛知医科大学消化器内科), 金澤太茂(愛知医科大学消化器内科), 小林邦生(愛知医科大学消化器内科), 宮下勝之(愛知医科大学消化器内科), 佐藤顕(愛知医科大学消化器内科), 飯田章人(愛知医科大学消化器内科), 服部芳彦(愛知医科大学消化器内科), 佐藤真理(愛知医科大学消化器内科), 十倉佳史(愛知医科大学消化器内科), 筒井茂(愛知医科大学消化器内科), 笠原明仁(愛知医科大学消化器内科), 宮田充樹(愛知医科大学消化器内科), 小長谷敏浩(マリンクリニック), 米田政志(愛知医科大学消化器内科), 春日井邦夫(愛知医科大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】常用量のプロトンポンプ阻害薬(PPI)を8週間内服しても胸やけ症状が改善しないPPI抵抗性NERD症例に対して適切な治療戦略の確立は臨床上の急務である.24時間食道pH・インピーダンス(lmp)検査によりその病態を分類すると常用量のPPIでは十分に酸逆流の抑制が得られない群があることを報告した。この群に対し倍量のPPIを投与しその有用性安全性を検討した.【対象】PPI抵抗性NERD症例のうちpH-lmp検査により酸逆流の抑制が得られていなかった4例(男3例平均年齢542歳)を対象とした.【方法】ランソプラゾール(30)錠を朝食前夕食前に8週間内服させた内服前と1週間毎にFSSGを内服前248週後にQOLRAD-J問診副作用の評価を行った.全例で血清PGI/PGII比抗HplgG抗体CYP2C19遺伝子多型を検討しさらに1例では8週後に食道pH・Imp検査を再評価した.【成績】4例中3例に胸やけ症状およびQOLの改善が得られた治療前評価において酸のみならず弱酸の逆流が症状発現に強く関連した1例では症状改善は得られなかった.全例で副作用は認められずPGI値70ng/mL以上PGI/II比3以上であった.抗HpIgG抗体は無効例1例のみが陽性遺伝子多型はw/wが3例w/m1が1例であった.食道pH・Imp検査を再評価した例では食道内酸逆流時間比率は著明に減少した(18.1%→0.1%).症状改善した3例はその後常用量のPPI内服で再燃はなかった【結論]PPI抵抗性NERDのうち常用量PPI内服では十分に酸逆流の抑制が得られていない群に対してPPIの倍量投与により症状の改善が得られ有効な治療戦略と考えられた. |
索引用語 |