セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 005 24時間インピーダンスpHモニタリングによるGERD関連慢性咳嗽患者の食道咽頭逆流の評価 |
演者 | 河村修(群馬大学病態制御内科学) |
共同演者 | 栗林志行(群馬大学病態制御内科学), 名越淳人(群馬大学病態制御内科学), 前田正毅(群馬大学病態制御内科学), 財裕明(群馬大学病態制御内科学), 保坂浩子(群馬大学病態制御内科学), 堀越勤(群馬大学病態制御内科学), 森昌朋(群馬大学病態制御内科学), 下山康之(群馬大学光学医療診療部), 草野元康(群馬大学光学医療診療部) |
抄録 | 【目的】今回われわれはGERDに関連して発症したと推測される慢性咳漱患者を対象に咽頭食道内インピーダンスpHモニタリングを施行した【方法】対象はGERD関連慢性咳啄患者8名(GRC)GERD患者7名健常者10名.インピーダンス電極(6ヵ所)とpHセンサー(2ヵ所)が一体となったセンサーを用いた(Sandhill社製).食道内圧検査によりUESおよびLESの位置を同定しセンサーを所定の位置に固定し24時間測定記録した.被検者は胸焼け咳おくびなどの症状をイベントマーカーにより記録した.食道咽頭逆流は胃食道逆流に引き続き起こった逆流イベントである.minor acidic refluxはpH4以下にならないpHlユニット以上の低下を伴う逆流と定義した.胃食道逆流と咳との関連を評価するために症状関連確率(SAP)を計算したGRC患者のうち5名においてPPI治療後にモニタリングを再検した.【成績】minor acidic pharyngealgas re且uxはGRC患者8嚢中5名に認めかつGRC患者のみに認められた.咽頭溝酸逆流もGRC患者のみに認めそれらはすべて食道内酸逆流中に嚥下によって誘発されたものであった.嚥下により誘発された咽頭内minor acidic re-fluxもGRC患者のみに認められた.これらの逆流イベントは全GRC患者中の7名に認めた.残りの1名と7名中の2名において胃食道逆流と咳との間でSAP陽性であった. PPI治療後咽頭内酸逆流は消失しminor acidic re且uxも減少した【結論】今回検討した日本人GERD関連慢性咳漱患者においてもminoracidic pharyngeal gas refluxを認め病因として咽頭内minor acidic re且uxまたは酸逆流食道内事逆流による迷走神経反射あるいはその両者が示唆された.すなわち従来から言われている酸逆流の直接作用か間接作用あるいはその両者により発症していることが示唆され本測定法の有用性が示された. |
索引用語 |