セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

013 Fスケール問診票を用いたPPI治療抵抗例に関する検討

演者 森田照美(島根大学医学部消化器肝臓内科)
共同演者 足立経一(島根大学医学部消化器肝臓内科), 谷村隆志(島根大学医学部消化器肝臓内科), 中田秀史(島根大学医学部消化器肝臓内科), 三木雅治(島根大学医学部消化器肝臓内科), 越野健司(島根大学医学部消化器肝臓内科), 森山一郎(島根大学医学部附属病院腫瘍センター), 古田晃一朗(島根大学医学部消化器肝臓内科), 森山修行(島根大学医学部消化器肝臓内科), 三宅達也(島根大学医学部附属病院光学医療診療部), 石村典久(島根大学医学部消化器肝臓内科), 古田賢司(島根大学医学部消化器肝臓内科), 門脇泰憲(島根大学医学部消化器肝臓内科), 佐藤秀一(島根大学医学部消化器肝臓内科), 石原俊治(島根大学医学部消化器肝臓内科), 天野祐二(島根大学医学部附属病院腫瘍センター), 木下芳一(島根大学医学部消化器肝臓内科)
抄録 【背景・目的】Fスケール問診票(FSSG)は簡便で症状を酸逆流関連症状運動不全症状に分けて評価できることから胃食道逆流症(GERD)fUnc-tional dyspepsia(FD)などの酸関連疾患の診断・評価に有用であることが示されている.現在酸関連疾患の治療にはプロトンポンプ阻害薬(PPI)などの酸分泌抑制剤が主に用いられているがPPI治療抵抗例の存在が問題となっているそこで今回はPPI内服にてもFSSGスコアが高い例の臨床的特徴を明らかとすることを目的に検討を行った.【対象・方法】対象は2005年8月から2007年6月に当院光学医療診療部でPPI投与中に上部消化管内視鏡検査を行い同時にFSSGの回答を得られた症例221名(男性130名女性91名平均年齢679歳)である.このうちFSSGの合計点8点以上酸逆流関連症状4点以上運動不全症状4点以上を示した例をPPI治療抵抗例として解析を行った【結果】対象とした221例中FSSG合計8点以上酸逆流関連症状4点以上運動不全症状4点以上を示したのはそれぞれ566061例であった.多変量解析を行ったところFSSG合計8点以上酸逆流関連症状4点以上であることに有意であったのは逆流性食道炎の存在(p=O.0075p=O.0314)と年齢が高いこと(p<OOOO1p=O.0036)のみで性反転ヘルニアの有無胃粘膜萎縮の有無は有意な因子ではなかった.一方運動不全症状4点以上であることに対して有意であったのは症例では年齢が高いこと(p<0.0001)のみであった【結論】今回の検討ではPPI投与中にも関わらず高いFSSG値を示す例は高齢であることが特徴であった.
索引用語