セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 015 CYP2C19遺伝子多型によるGERDの維持療法期のPPI用量設定指針 |
演者 | 古田隆久(浜松医科大学臨床研究管理センター) |
共同演者 | 杉本光繁(浜松医科大学第一内科), 小平知世(浜松医科大学第一内科), 西野眞史(浜松医科大学第一内科), 山出美穂子(浜松医科大学第一内科), 白井直人(遠州総合病院消化器内科), 伊熊睦博(浜松医科大学第一内科), 菱田明(浜松医科大学第一内科) |
抄録 | 【目的】逆流性食道炎患者でのPPIの長期投与が認可され長期的にPPIを内服されるようになった.PPIの胃酸分泌抑制効果はCYP2C19の遺伝的多型性に依存する.維持療法期で症状が安定するとPPIのステップダウンが行われることがあるがこのステップダウンにて症状が再燃する患者もみられるそこで胃食道逆流症患者の維持期PPI用量ステップダウン時の症状再燃の有無とCYP2C19遺伝子多型についてレトロスペクティブに検討した.【方法】当科にて2003年4月以降胃食道逆流症(GERD)と診断され1年以上PPIを継続投与されている124例を対象とした. PPIのfu11 dose(RPZ 10rngLPZ 30mgOPZ 20mg)で治療され内視鏡的にGrade N~Mに改善しかつ胸やけ症状が週0~1回となった場合にPPIをLPZ 15mg/Dへと減量した.その後胸やけ症状が週2回以上出現した場合に症状再燃と考えPPIとfulldoseとした. CYP2C19多型は既報によりRM:*1/*1IM:*1/*XPM:*X/*X(X=*20r*3)に分類した.維持期の処方のPPI用:量の推移をCYP2C19多型別に検討した.【方法】CYP2CI9の遺伝子多型はRM 54例IM 56例PM l4例であった.最終処方でfUll doseで維持療法されていた症例はRM:963%IM:85.7%PM:71.4%でありRM群でのfull doseの頻度が有意に高かった(P=O、0205)ステップダウンにてhalf doseを試みられた症例の内症状再燃にて再びfull doseにて維持療法された症例の割合はRM=88.9%(16/18)IM:786%(22/28)PM:50%(4/8)でありRM群で症状再燃が有意に多かった.【結論】GERDのPPI維持療法ではRMではfUn doseで維持される症例が多くまたステップダウンにて症状再燃する症例が有意に多くPPIの減量は慎重に行うべきと考えられたCYP2C19遺伝子多型検査はGERDのPPI維持療法の用量設定の指針として有用であると考えられた |
索引用語 |