セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
018 外因性一酸化窒素暴露とラット逆流性食道炎モデルとの影響
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演者 |
石山文威(東北大学消化器病態学講座) |
共同演者 |
飯島克則(東北大学消化器病態学講座), 浅沼清孝(東北大学消化器病態学講座), 吉武淳(山形県産業技術振興機構), 大原秀一(東北大学消化器病態学講座), 下瀬川徹(東北大学消化器病態学講座) |
抄録 |
【目的】胃酸の食道内逆流がある場合NOの発生は下部食道に移動することが知られておりこうした状況ではNOが下部食道の組織障害に関与している可能性がある.本研究ではラットの逆流性食道炎モデルに対して持続的に亜硝酸塩を投与し食道の炎症にどのような影響を及ぼすかを検討した.【方法】逆流性食道炎モデルを作成その後0.1%亜硝酸塩+1%アスコルビン酸投与群(A群)0.1%亜硝酸塩投与群(B群)control群(C群)の3群に分けた.1週間後ラット食道の肉眼的変化組織学的変化障害部位の面積値MPO活性測定Nitr()一tyrosineの免疫染色の検討を行った.追加検討としてRE作成後0.1%亜硝酸塩+1%アスコルビン酸とSuperoxide dismutase(SOD)3mg/kgを1週間皮下注を施行した群PPI 345mg/250gを餌に混ぜた群allopurinol 200mg/kgを餌に混ぜた群の肉眼的変化組織学的変化障害部位の面積値測定MPO活性測定を行った.【結果】《肉眼的組織学的変化》A群B群ではC群に比べ食道粘膜の肥厚性変化びらんを認め組織学的には粘膜上皮の欠損炎症細胞浸潤が高度であった.《MPO値》活性(平均±S. D.)はA群82.7±67.5BeV 31.4±20.7C群9.6±4.9でありA群ではC群に比べ有意に高い値を示した(P<0.05).《障害部の面積》A群では他の2群と比べ有意に高い値を示した《Nitrotyrosineの免疫染色》A群B群の組織において粘膜表面および炎症細胞の細胞質の一部が染色された.C群では明らかな染色部位は認めなかった《SODPPIallopurinol群の検討》各車ともNO群と比較して肉眼的組織学的所見で著名なREの改善を認めたMPO値でもSOD群2.89±4.5PPI群1.38±2.05allopurinol群17.61±150とNO群と比べ有意に低値を示した.【結論】REラットで亜硝酸塩+アスコルビン酸投与による食道内NO暴露によって組織障害は増悪した.SODPPIallopurinolの投与により組織障害の改善を認めた. |
索引用語 |
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