セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

031 下部食道表在腺癌のNBI酢酸併用拡大内視鏡像の検討

演者 田中匡介(三重大学光学医療診療部)
共同演者 濱田康彦(三重大学消化器肝臓内科), 小坂良(三重大学消化器肝臓内科), 青木雅俊(三重大学消化器肝臓内科), 野田知宏(三重大学消化器肝臓内科), 葛原正樹(三重大学消化器肝臓内科), 井上宏之(三重大学消化器肝臓内科), 二宮克仁(三重大学消化器肝臓内科), 豊田英樹(三重大学光学医療診療部), 井本一郎(三重大学光学医療診療部), 竹井謙之(三重大学消化器肝臓内科)
抄録 【背景】1.5%酢酸前処置後に拡大内視鏡観察を行うと従来半透明である粘膜表面が白色化し粘膜表面の微細構造の観察が容易となる我々はこの内視鏡観察法を酢酸法とし胃および下部食道病変の質的診断・境界診断への有用性を報告してきた.そして最近ではNarrowBand Image(NBI)と酢酸塩の併用により表面パターンがより鮮明となることが判明している.【方法】2005年8月より2007年8月までに当科でNBI酢酸併用拡大内視鏡観察を行った下部食道表在腺癌5病変の拡大内視鏡像を検討した.【結果】通常拡大観察では5病変で不整な血管を認めた.NBIとの併用で血管がより鮮明に観察可能であった.酢酸法では5病変は周囲と比較して細かく不整なパターンを呈していた.NBIと酢酸を併用した観察では表面パターンがより鮮明に観察可能であった.全病変でNBI・酢酸併用拡大内視鏡が病変の肛門側境界診断に有用であった.【結語】下部食道腺癌に対してNBI酢酸併用拡大内視鏡は質的診断および肛門側境界診断に有用であると考えられた.
索引用語