セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 037 肝細胞癌における540種類のサイトカインを搭載した蛋白アレイによる網羅的解析 |
演者 | 谷丈二(香川大学消化器神経内科) |
共同演者 | 三好久昭(香川大学消化器神経内科), 劉石(香川大学消化器神経内科), 宮健(香川大学消化器神経内科), 出口章弘(香川大学消化器神経内科), 木村泰彦(香川大学消化器神経内科), 樋本尚志(香川大学総合診療部), 黒河内和貴(香川大学総合診療部), 正木勉(香川大学消化器神経内科) |
抄録 | 【目的】肝癌進展過程において種々のサイトカインの発現異常が報告されている.しかしながら肝癌においてタンパクレベルで増強・減少するサイトカインの網羅的な報告はない.そこで慢性肝炎肝硬変と比較し肝癌において特異的に発現する分子の同定を540種類のサイトカインを搭載した蛋白アレイを用いて解析し肝癌において特異的に変動する分子を同定し今後肝癌にとって有効な分子標的治療薬になり得るかの可能性を検討した.【方法】蛋白アレイ(540分子搭載)解析には慢性C型肝炎・肝硬変の肝細胞癌5例の面部・非時部の組織を使用し肝細胞癌においての分子の発現レベルについて各スポットのシグナルを数量化させ網羅的に解析した.変化の見られたサイトカインについてはWestern blotおよびABC法を用いた免疫染色により確認したさらに階層的分類を用いたクラスター解析も行った.【成績】非癌部の肝硬変と比較し肝癌において増強していたのはAc-tivin・CD40・FGF・Glut ’皿一17・TGF-betaでありこれらはWestern blotおよび免疫染色により同様の結果であることが確認された.階層的分類法を用いたクラスター解析の結果癌部非癌部におけるサイトカインの発現パターンは異なるプロファイリングを形成していた.【結論】肝癌の進展過程においてActivin・CD40・FGF・Glut・IL-17・TGF-betaのサイトカインの上昇が関与している可能性が考えられた. |
索引用語 |