セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 040 γδT細胞をアジュバントとした肝癌に対する樹状細胞ワクチン療法の基礎的検討 |
演者 | 榊原充(大阪大学消化器内科学) |
共同演者 | 考藤達哉(大阪大学消化器内科学), 宮竹英希(大阪大学消化器内科学), 糸瀬一陽(大阪大学消化器内科学), 宮崎昌典(大阪大学消化器内科学), 垣田成庸(大阪大学消化器内科学), 井上路代(大阪大学消化器内科学), 平松直樹(大阪大学消化器内科学), 笠原彰紀(大阪大学総合診療部), 林紀夫(大阪大学消化器内科学) |
抄録 | 【目的】樹状細胞(DC)ワクチンは生体内で抗腫瘍免疫を誘導するのに有用で肝癌でもその治療効果が期待される.しかし未成熟なDCを直接肝癌内に投与しても抗原を食食し成熟して抗腫瘍免疫を誘導しうるかは明らかではなくうまく成熟できずに免疫寛容を誘導する可能性もあるそこでDCを強く活性化させることが知られるyδT細胞(yδT)をアジュバントとして用いDCに癌抗原を取り込ませると同時に成熟させ抗腫瘍免疫誘導に有利な機能的修飾を加えられるかin vitroで検討した【方法) ’V6Tはメバロン酸代謝経路の中沢産物であるisopentenyl pyrophosphate(IPP)を認識し活性化する.またパミドロネート(PAM)はIPPの下流でこの経路を抑制し細胞内にIPP蓄積させるそこでヒト単球由来DCをPAMで24時間処理してIPPの蓄積したpamDCを誘導した.まずPAMのDCに対する直接的影響を評価するためにpamDCと未処理DCの成熟度遊走能を検討した.次にpamDCと非活性yδT未処理DCと事前にIPPとIL2で活性化したγδTを共培しそれぞれDCの成熟度Th1誘導能を評価した.またDCとYδTをPKH67染色Hep3B細胞と共釣しDCの成熟度と癌細胞抗原の貧食を検討した.【成績】pamDCと未処理DCのCD83CCR7の発現に相違はなかったがCCL21に対する遊走能はpaInDCで劣る傾向があったpamDCと非活性YδTの遣口未処理DCと活性化7δTの共培のどちらでも同程度にDCのCD83発現増強をみとめそれぞれのDCにおいてTh1誘導能が増強した.またDCとYδT細胞の同時投与でDCは肝癌抗原を良好に取り込みながら成熟DCとなった【結論】DCとYδTを同時に投与することでTδTはアジュバントとして働きDCに抗腫蕩免疫誘導に有利な機能的修飾を加えうると考えられた.しかしPAM処理をするとDCの遊走能に悪影響がでる可能性があるため未処理DCと活性化76か日組み合わせがより優ると考えられた |
索引用語 |