セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 058 早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の治療成績 |
演者 | 吉野総平(福岡赤十字病院・消化器科) |
共同演者 | 平川克哉(福岡赤十字病院・消化器科), 天野角哉(福岡赤十字病院・消化器科), 古賀千晶(福岡赤十字病院・消化器科), 姫野祐一郎(福岡赤十字病院・消化器科), 守永晋(福岡赤十字病院・消化器科), 中島豊(福岡赤十字病院・病理部), 松本主之(九州大学・病態機能内科学), 飯田三雄(九州大学・病態機能内科学) |
抄録 | 【目的】当院における早期胃癌に対するESDの治療成績を検討する.【方法】2003年9月から2007年10月までに当院でESDを施行した胃腫瘍性病変186症例205病変のうち病理組織検査で早期胃癌と診断された139症例(平均年齢710歳)144病変を対象とした.術後診断によりガイドライン内病変適応拡大適応外病変に分類しそれぞれの治療成績を比較検討した.【成績】全144病変の平均切除時間は123分で偶発症として穿孔が4.9%後出血が4.9%に発生した.ガイドライン内83病変適応拡大42病変(分化型m癌UL(一)2cm以上;22例分化型m癌肌(+)3cm以下:8例sm1癌3cm以下;8例未分化型m癌UL(一)2cm以下;4例)適応外19病変に大別された.各々の一括切除率は98.8%95.2%79%一括完全切除率は940%90.5%52.6%治癒切除率は92.8%90.5%0%でいずれも適応外病変で有意に低かった一方t平均切除時間はそれぞれ87分147分234分で偶発症として各組で穿孔が0%7%21%後出血が0%10%16%に発生した非治癒切除となった29病変に対しては追加治療として手術が9例APC焼灼が7例追加ESDが1例に行われ12例は背景疾患や患者の希望により無治療で経過観察となった.局所再発は1例に認めたが遠隔転移例や原病死は認めなかった【結論】ガイドライン内病変と適応拡大病変に対してはESDは根治性の高い治療手技である.一方適応外病変については根治的ESDは回避すべきと思われる. |
索引用語 |