セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 059 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)における未分化型混在早期胃癌の取り扱い |
演者 | 植木信江(癌研有明病院消化器内科) |
共同演者 | 藤崎順子(癌研有明病院消化器内科), 岸原輝仁(癌研有明病院消化器内科), 吉本和仁(癌研有明病院消化器内科), 藤崎聡(癌研有明病院消化器内科), 石山晃世志(癌研有明病院消化器内科), 平澤俊明(癌研有明病院消化器内科), 倉岡賢輔(癌研有明病院消化器内科), 文園豊(癌研有明病院消化器内科), 小川大志(癌研有明病院消化器内科), 帯刀誠(癌研有明病院消化器内科), 山本頼正(癌研有明病院消化器内科), 浦上尚之(癌研有明病院消化器内科), 上田知宏(癌研有明病院消化器内科), 星野恵津男(癌研有明病院消化器内科), 五十嵐正広(癌研有明病院消化器内科), 高橋寛(癌研有明病院健診センター) |
抄録 | 【目的】ESDの普及により適応拡大病変として大きさに関係なく深達度Mの病変や癩痕合併例でも切除可能となりつつある.またt生検で分化型であっても切除後に未分化型の混在する組織混合型の頻度も高まっている.しかし切除標本上で未分化型が混在していた場合の詳細な取り扱いについてはまだ一定の見解がない当院でのESD切除例において未分化混合型の取り扱いについて検討した.【方法】2004年10月より2007年1月までに生検で分化型腺癌(tubltub2)術前深達度Mと診断されtESDが施行された絶対適応病変と適応拡大病変である早期胃癌440例について検討した.ESD術後の最終病理診断で分化型癌のみのものを分化純型未分化成分(porSig. muc)が10%以上混在するものを未分化混合型とした.1)術前生検と術後組織診断2)未分化混合型の大きさと肉眼型3)優位組織成分・深達度・脈管侵襲率4)不完全切除率と遺残再発率について検討した.【結果】440例のうちESD後の組織型で分化八型は411例未分化混合型は29例であった.未分化混合型の特徴はO-Hcが最も多くM癌15例SM癌14例それぞれの大きさの平均は20mmと24.8mmで差はなかった. SM癌は分化純型の4.1%未分化混合型の48.3%と未分化混合型に多かった.分化純型は全例リンパ節転移がなく未分化混合29例中14例で認められた.脈管浸襲についてはSM1癌は分化純型で全例脈管浸襲陰性未分化混合型では75%と高率に脈管浸襲を認めた.SM2では両型でほぼ同等であった.分化純型の不完全切除率はα5%未分化混合型で20%であった.【結論】未分化混合型の取り扱いはM癌で未分化成分が劣勢であれば分化型に準じ対応しSM1以深の場合は脈管浸襲の検討を詳細に行い治療方針を決定する必要があると考えられた. |
索引用語 |