セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 062 高齢者の早期胃癌に対するESDについての検討 |
演者 | 岡裕之(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター) |
共同演者 | 平澤欣吾(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 粉川敦史(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 大西奈緒美(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 佐藤知子(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 森岡友(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 藤井彩子(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 齋藤恵子(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 藤田真理(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 小倉孝氏(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 金子卓(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 天野歩(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 矢原青(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 杉森一哉(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 森本学(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 沼田和司(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター), 田中克明(横浜市立大市民総合医療センター消化器病センター) |
抄録 | 【目的】高齢者の早期胃癌に対するESDについてその有用性と安全性を検討した.【方法】2000年5月から2007年9月までに当センターでESDを施行した早期胃癌505例553病変のうちガイドライン適応358病変および適応拡大168病変を対象とした.76歳以上の高齢者群(平均年齢79.6歳)129例139病変と75歳以下の非高齢者群(平均年齢658歳)353例387病変とを比較し治療成績や偶発症基礎疾患などを検討した【結果】高齢者群の性別は男性95例女性34例(男女比2.8:1)占拠部位はU領域26病変M領域39病変L領域74病変(U:M:L=1:15:28)平均腫瘍径は18.2mmで非高齢者群の性別は男性275例女性78例(男女比3.5:1)占拠部位はU領域65病変M領域143病変L領域179病変(U:M:L=1:22:2.8)平均腫瘍径は17.1mmで2群間に差はみられなかった.平均切除時間はそれぞれ70.4分置66.9分一括切除率はそれぞれ96.4%98.4%治癒切除率はそれぞれ88.4%88.9%で偶発症では穿孔率がそれぞれ2.2%2.1%後出血率がそれぞれ36%4.4%でいずれも2直間に有意差はみられなかった.基礎疾患として狭心症や心筋梗塞慢性呼吸不全慢性腎不全など心肺腎疾患の有病率はそれぞれ403%20.1%で高齢者群で有意に高かった.しかし重篤な虚血イベントや肺炎などの合併症は両群ともに認めず平均入院期間にも差はみられなかった.【結論】76歳以上の高齢者においても早期胃癌に対するESDは有用かつ安全な治療法である.しかしながら高齢者では重篤な基礎疾患を有することが多くそのような患者のESDを安全に施行するために当センターでは密接に他科との連携をとって基礎疾患の評価を術前に行っておりさらにESD後24時間は高次モニタリングが可能なHCU病棟で管理し慎重な経過観察を心がけている. |
索引用語 |