セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

067 患者をとりまくチーム医療としてのESDクリティカルパスについて

演者 戸祭直也(京都第一赤十字病院消化器センター内科)
共同演者 八木信明(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 藤本荘太郎(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 孝橋道敬(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 角山沙織(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 山田展久(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 寄木浩行(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 福居顕文(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 秋武玲子(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 世古口悟(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 船津英司(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 服部武司(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 中村英樹(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 奥山祐右(京都第一赤十字病院消化器センター内科), 木村浩之(京都第一赤十字病院消化器センター内科)
抄録 内視鏡治療の高度:化複雑化がすすむ近年においてクリティカルパス(以下パスと省略)による標準化された医療の提供が重要となってきている.当院では2002年6月にESD(内視鏡的屋膜下層切開剥離術)の開始時に従来からあったEMR(内視鏡的粘膜切除術)用のパスを代用することに始まりその後すぐにESD用パスを導入2007年6月までに早期胃癌400例と早期食道癌84例のほぼ全例にパスを適凧施行してきた.医療の効率化としてスタートし消化器センター.という外来部門と病棟部門との連携を中心に薬剤師栄養士にいたるまでが携わる内視鏡治療におけるチーム医療としてのパス確立という観点から改訂をすすめたその結果効率化標準化された医療にとどまらずリスクマネジメントインフォームドコンセントをも提供するツールとして充実をはかることができた.また外来での病状説明から告知術中術後にいたるまでチーム内で患者情報の共有確認をロ頭だけでなく電子カルテ上のESD前患者情報用紙に反映させて行うことで個別化にも対応しESD周術期の注意事項の認識をチーム内で高めるようにしている.術前においては担当医からの説明だけでなくパス計画表を付属した『ESD用パンフレット』を用いた看護師によるオリエンテーションとして周術期のシュミレーションパス計画表の説明を行うことで患者ならびに家族の不安軽減とともに病状の理解を深めることに役立っている.入院後薬剤師は抗凝固薬の休薬確認再開時期の確認を栄養士は医師が退院直前に内視鏡的に診断した潰瘍の状態(判定)にあわせて具体的に食事指導を行うなどそれぞれがt役割を果たすことで患者治療に貢献している.今回の討議ではこのように患者を中心に据えたチーム医療としてのクリティカルパスの有用性を中心に報告する.
索引用語