セッション情報 | 一般演題(口演) |
---|---|
タイトル | 069 当院での内視鏡的胃瘻造設術の検討:Direct法とPull法を比較して |
演者 | 松原徳周(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科) |
共同演者 | 常松日奈子(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 竹田晃(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 山川美帆(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 藤永哲治(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 田中聡司(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 原田直毅(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 西山範(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 入江孝延(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 鈴木貴弘(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 春名能通(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科), 井上敦雄(大阪府立急性期・総合医療センター消化器内科) |
抄録 | 【目的】近年内視鏡的胴中造設数が増加の一途を辿っている.そこで今回我々は従来行ってきたPull法とDirect法を比較検討した.【方法】対象は1994年1月から2007年4月までのPull法造設285例(男173例女112例平均年齢68歳:胃壁固定95例)と2007年5月から10月までのDirect法造設26例(男18例女8例平均年齢70.7歳)Pull法はBoston scienti丘。社製24Fr one-stepbuttonを使用し胃壁固定群(2点固定)と非固定群の2群問でも検討を行った.Direct法はOlympus社製IDEALキット(24Fr)を使用し3点固定を行った.これらの合併症の有無につき術中・術後早期・術後後期合併症に分け検討した.【結果】平均造設時間はPull法(北信式併用)で17分13秒Direct法で8分30秒とDirect法で時間短縮が可能であった.術中合併症ではPuU法で内臓誤穿刺1例(0.3%)バンパー胃壁外逸脱2例(0.6%)があった.術後早期ではPull法で創部感染19例(6.7%)誤嚥性肺炎3例(1%)出血性胃潰瘍3例(1%)腹膜炎4例(1.4%)痕孔周囲炎3例(1%)Direct法では痩孔周囲炎1例(3.8%)のみであったPu皿法は創部感染が多い傾向にあった(P=O18).両造設法において固定群は非固定群より腹膜炎が少ない傾向にあった(P=O.11)術後後期合併症はPul法で交換時のカテーテル逸脱2例バンパー埋没症候群1例でDi-rect法には認めていない.【考察】造設時間差の理由としてPun法で内視鏡再挿入が主な原因と考えられたPull法で創部感染が多いのは咽頭通過による口腔内細菌の問題と考えられた腹膜炎については胃壁固定で発症が回避できる可能性が示唆された.Direct法は戸部感染を回避iできV-Pシャント例等の造設困難例でも安全に行えるものと考えられる.【結語】Direct法は安全かつ低侵襲であり合併症を低減させうる造設法であると考えられた. |
索引用語 |