セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

075 EUS-FNAによる胆膵疾患の診断

演者 荒木正雄(相摸原協同病院消化器病センター内科)
共同演者 木田光広(北里大学東病院消化器内科), 西元寺克禮(北里大学東病院消化器内科)
抄録 目的1油土系疾患の診断にはUSCTEUSMRIなどの各種検査があるがこれら画像診断にも限界はあり診断に迷う症例も少なからず存在する.超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)は超音波下に病変を穿刺し細胞・組織を得る方法でありこれまで画像診断では診断困難な症例で治療方針決定する際や胆膵系悪性腫瘍の化学療法前の組織学的確認に行なわれ現在本邦でも普及しつつある.血塊疾患におけるEUS-FNAの有用性につき検討した.方法=対象は1997年2月から2007年9月までに当院でEUS-FNAを施行した副膵疾患113例.適応は化学療法前の組織学的確認他の画像診断では診断が困難であり治療方針決定するうえで組織診断が必要な場合である.診断の内訳は膵癌95例自己免疫性膵炎8例膵内分泌腫瘍4例慢性膵炎3例胆嚢癌3例。使用する機器は穿刺用超音波内視鏡はオリンパス富士GF-uc2000P穿刺針は同社の22GのNA-200HNA-11J-KBwil-son cook社製Echo-tip針などを使用している.結果:検体採取率は膵癌95.8%膵内分泌腫瘍100%自己免疫性膵炎100%慢性膵炎100%胆嚢癌100%であった.正論率は膵癌868%膵内分泌腫瘍1OO%自己免疫性膵炎37.5%慢性膵炎100%胆嚢癌100%であり検体採取率・診断固ともに良好な結果が得られた.合併症は2.7%で出血2例発熱1例であった.結論:EUS-FNAは胆膵疾患の新たな組織診断として合併症も少なく有用な検査と考えられ今後さらなる臨床応用が期待される.
索引用語