セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
080 高齢者胆管結石に対する胆管ステント長期留置法
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演者 |
上田城久朗(熊本市医師会熊本地域医療センター内科) |
共同演者 |
明石隆吉(熊本市医師会ヘルスケアセンター), 清住雄昭(熊本市医師会熊本地域医療センター内科) |
抄録 |
【目的】高齢者胆管結石症患者は併存疾患を有することが多く抗凝固剤・抗血小板剤を内服していることも多い.当院では高齢者に対しても積極的に内視鏡的乳頭括約筋切開術(以下EST)を行っているがESTを施行できない症例に対しては6Frのダプルピッグテイル型ステント(以下DPS)をnon-ESTで留置し(non-ESTEBD)t経過観察を行っている.またEST可能な症例に対しても施行後にDPSを留置している(EST EBD).今回当院における高齢者胆管結石症の治療成績についてnon-EST EBD群とEST EBD群についての背景因子の比較と長期予後を検討し本法の妥当性について考察する.【方法】EST可能な症例に対してEST EBDをEST困難例に対してはnon-EST EBDを施行する.2000年1月から2007年3月までに当院で内視鏡的治療を行った85歳以上の胆管結石症例のうち初発例を対象とし半年以上の経過観察を行う【成績】85歳以上の胆管結石症例のうち初発例は120例であった.うち14例はBillroth II法再建による術後胃の症例または傍乳頭憩室・憩室内乳頭の症例でありEBDを施行できなかったために残り106例を対象とした.1結果的にnon-EST EBDを34例にEST EBDを72例に施行した.背景因子の比較(non-EST群:EST群の順):平均年齢90.2歳:89.1歳男女比10/24:27/45平均結石数2.1個(1-9):22個(H4)平均結石径137mm(5-25):13.4回忌3-30).経過脳中に胆骸をnon-EST EBD群で4例(11.7%)EST群では11例(15.3%)発症した.胆管炎を発症した症例のうちDPSの自然脱落をnon-ESTEBD群で1例EST EBD群に2例認めた.胆管炎を発症するまでの期間はnon-EST EBD群で00・一323日EST EBD群で33~1179日であった【結論1背景因子の比較ではnon-EST EBD群とEST EBD群で差はなく胆管炎の合併については頻度的には15%前後であったステント長期留置法は侵襲が少なく特別な設備を必要としないため高齢者の胆管炎のコントロールに有用であると考えられた. |
索引用語 |
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