セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 083 80歳以上の高齢者総胆管結石症に対する内視鏡的治療 |
演者 | 和唐正樹(香川県立中央病院消化器内科) |
共同演者 | 稲葉知己(香川県立中央病院消化器内科), 宮原孝治(香川県立中央病院消化器内科), 津崎龍一郎(香川県立中央病院消化器内科), 石川茂直(香川県立中央病院消化器内科), 田岡伸朗(香川県立中央病院消化器内科), 馬場伸介(香川県立中央病院消化器内科), 妹尾知典(香川県立中央病院消化器内科), 永野拓也(香川県立中央病院消化器内科), 高口浩一(香川県立中央病院消化器内科), 河合公三(香川県立中央病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】近年社会の高齢化に伴い高齢者総胆管結石症例は増加しており高齢者に対して内視鏡的治療を行う機会も増加している.当院では高齢者においても積極的に内視鏡的治療を行っており今回高齢者総胆管結石症の特徴と治療成績について検討した.【方法】2002年1月から2006年12月の5年間に当院にて内視鏡的治療を行った総胆管結石症例275例を対象とした.275例を80歳以上の高齢者群75例と80歳未満の非高齢者群200例の2群に分類し比較検討を行った.【成績】平均年齢は高齢者群で850士4.4歳非高齢者群で67.5±9.3歳.併存疾患では高齢者群で高血圧症及び脳血管障害を多く認めた.平均処置回数は高齢者群で1.4士0.7回非高齢者群で1.2±0.5回.平均結石径は高齢者群で13.6±7.5mm非高齢者群で10.8±5.3mm平均結石個数は高齢者群で2.8±2.4個非高齢者群で22±2.5個.検査総数は高齢者群で101回葬高齢者群248回であった.検査処置に伴う偶発症は膵炎が高齢者群で1回(1%)非高齢者群で9回(3.6%).胆管炎が高齢者群で1回(1%)非高齢者群で1回(O.4%).出血が高齢者群で0回(0%)非高齢者群で7回(2.8%).肺炎が高齢者群で0回(0%)非高齢者群で1回(04%).酸素飽和度90%未満の呼吸抑制が高齢者群で2回(2%)非高齢者群で4回(1.6%)であった.他に術後にラクナ梗塞の発症を高齢者群で1例認めた.処置後の平均入院期間は高齢者群で15.6±16.4日非高齢者群で1L8±13.5日であった.【結論】2群口で結石径及び個数において高齢者群が有意差をもって大きく多い傾向を認めたが処置回数には有意差を認めず重篤な偶発症を認めず共に良好な治療結果が得られた.しかし高齢者群においては術後の入院期間が長い傾向を認め術中及び術後管理には注意が必要と考えた. |
索引用語 |