セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

094 Lamivudine投与後ALT値30IU/L以下持続例のHBe抗原とHBV DNA量別にみたYMDD mutant出現率の検討

演者 小林万利子(虎の門病院肝臓研究室)
共同演者 鈴木文孝(虎の門病院肝臓センター), 芥田憲夫(虎の門病院肝臓センター), 鈴木義之(虎の門病院肝臓センター), 保坂哲也(虎の門病院肝臓センター), 瀬崎ひとみ(虎の門病院肝臓センター), 八辻寛美(虎の門病院肝臓センター), 川村裕介(虎の門病院肝臓センター), 齋藤聡(虎の門病院肝臓センター), 荒瀬康司(虎の門病院肝臓センター), 池田健次(虎の門病院肝臓センター), 熊田博光(虎の門病院肝臓センター)
抄録 【目的・対象】1年以上Lamivudineを投与し経過中ALT301U/L以下を持続しているB型慢性肝疾患136例を投与3年未満65例と3年以上71例に分け開始時と最終時のe抗原とDNA聖別にYMDD mutant出現率を検討したDNA量はAm・plicor法(Log copy/ml:L)YMDD mutant typeはRFLP法とPCR-ELMA法にて決定した.【成績】L開始時のe抗原陽性全体のYMDD mutant出現率:3年未満は21%(7/34)3年以上は35%(13/37であった両群ともに常に26L未満と2.6から3.7L以内は1例もなかった.3.8-5.OL以内は25%(1/4):0%(0/2)常に5.1L以上は20%(6/30):37%(13/35)であったe抗原陰性全体の出現率:3年未満は16%(5/31)3年以上は44%(15/34)P=O.O175であった.常に2.6L未満は0%(0/3):0%(0/1)2.6から37L以内は33%(1/3):100%(1/1)3.8-5.OL以内は0%(0/5):40%(2/5)常に5.1L以上は20%(4/20):44%(12/27)であった.ll.最:終時のe抗原陽性全体のYMDD mutant出現率:3年未満は32%(6/19)s3年以上は60%(3/5)であった.常に2.6L未満は23%(3/13):0%(0/2)2.6から3.Z以内は100%(2/2):O3.8-5.OL以内は25%(1/4):0常に5.1L以上は0:100%(3/3)であったe抗原陰牲全体の出現率:3年未満は13%(6/46)3年以上は38%(25/66)P;0.0049であった.常に2.6L未満は3%(1/37):29%(14/49)26から3.7L以内は57%(4/7):50%(4/8)3.8-5.OL以内は100%(1/1):88%(7/8)常に5.1L以上は0%(0/1):0%(0/1)であった.【結語】最終時投与3年未満のe抗原陰性でDNA量が常に2.6L未満の症例はEntecavirへ安全に切り換えられると思われたが38L以上の症例ではe抗原陰性でも70%のYMDD mutantの出現があり経過をみてAdefovir併用が必要であったその他症例ではYMDD mutantの測定が必要と思われた.
索引用語