セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 095 B型慢性肝炎肝硬変に対するエンテカビル治療への切り替え症例の検討 |
演者 | 野村憲弘(虎の門病院肝臓センター) |
共同演者 | 鈴木文孝(虎の門病院肝臓センター), 片村嘉男(虎の門病院肝臓センター), 川村祐介(虎の門病院肝臓センター), 八辻寛美(虎の門病院肝臓センター), 瀬崎ひとみ(虎の門病院肝臓センター), 保坂哲也(虎の門病院肝臓センター), 芥田憲夫(虎の門病院肝臓センター), 小林正宏(虎の門病院肝臓センター), 鈴木義之(虎の門病院肝臓センター), 斉藤聡(虎の門病院肝臓センター), 荒瀬康司(虎の門病院肝臓センター), 池田健次(虎の門病院肝臓センター), 熊田博光(虎の門病院肝臓センター) |
抄録 | 【目的】他の核酸アナログからエンテカビル(ETV)への切り替えに関する治療成績の報告はまだ少ない.今回我々はラミブジン(LAM)治療からのETV切り替え症例の治療成績について検討を行った.【方法】対象はLAMよりETVへ切り替え48週以上経過した41症例年齢中央値43歳男:女31:10CH:LC37:4ALT正常(50以下)19例(HBVDNA〈2.6:132.6-5.0:35.0<:3)ALT異常22例(全例HBVDNA5.0<)HBeAg陰性:陽性18:23DNA平均値5.7投与期間中央値51.6週目ありETV開始時LAM耐性は23/41(YIDD:12YVDD:3YIDD+YVDD:8)であった. ETV投与量は9例が1.Omg32例はO.5mgであった.【成績】ETV切り替え時ALT正常の19例は投与後48週時点で全例ALT正常を維持していた.切り替え時ALT異常であった22例のALT値正常化率は12/24/48wで55/86/91%であった.切り替え時且BVDNA>2.6であった28例のHBVDNA正常化率(HBVDNA〈2.6)は12/24/48wで14/36/43%であった.切り替え後48wでHBVDNAがく2.6にならない症例は16月頃LAM耐性が15例(YIDD/YVDD/YIDD+YVDD 7/3/5例)LAM耐姓なしが1例であった.HBeAg陰性化率は30%(7/23)であり2例は4w1例は12w4例は長期投与により陰性化したHBeAg陰性化した7例のうち1例がeAg再燃Break・through hepadtis(BTH)となり他6例は安定している. HBsAg陰性化症例はなかった観察期間中ETV耐性は25%(10/41)に出現全例ETV投与前よりLAM耐性がありYIDD/YIDD+YVDD 2/8例であったETV耐性はrtS202G:5例rtTI84L/A/1/F:5例であったこのうち4症例でBTHを起こしたが全例HBeAg陽性であった【結論】B型慢性肝炎肝硬変に対するETV治療への切り替え症例ではLAM耐性のない例では高い治療効果があった.LAM耐性をもつ症例では一es ETV切り替え後にETV耐性の出現するものがあり特にHBeAg陽性のLAM耐性例ではBTHの危険もあり注意が必要である |
索引用語 |