| セッション情報 | 一般演題(口演) |
|---|---|
| タイトル | 097 B型慢性肝疾患に対する核酸アナログ製剤の治療成績と発癌の検討 |
| 演者 | 中根邦夫(市立秋田総合病院消化器内科・代謝科) |
| 共同演者 | 小松眞史(市立秋田総合病院消化器内科・代謝科), 倉光智之(くらみつ内科クリニック), 大谷節哉(市立秋田総合病院消化器内科・代謝科), 辻剛俊(市立秋田総合病院消化器内科・代謝科), 山下達矢(市立秋田総合病院消化器内科・代謝科), 三浦岳史(市立秋田総合病院消化器内科・代謝科) |
| 抄録 | 【目的】2000年11月より核酸アナログ製剤が登場しB型慢性肝疾患の治療は飛躍的に進歩した今回当院における核酸アナログ製剤の治療成績と発癌について検討したt【方法】対象は2000年11月より2007年9月までに当科で核酸アナログ製剤にて治療を開始したB型慢性肝疾患患者54例としたラミブジン投与群47例中t投与期間:1.75-7.6年治療開始時ALT量:中央値1141U/1(43-923)治療開始時HBV-DNA量(TMA法)1中央値6.8LGE/m1(54-8.8〈).エンテカビル投与群9例中投与期間:0.M-1.0治療開始時ALT量:中央値1211U/1(47-36)治療開始時HBV-DNA量(TMA法):中央値606LGE/m1(2.6-7.1).【成績】47例中25例にYMDD変異ウイルスが出現した. YMDD変異ウイルス出現した25例でその後ALTが正常三内で推移が10例(ウイルス量(PCR)2.6以下5例5.0日後4例8D以上が1例であった.ALT値異常が出現しアデポビル投与が13例判定不能2例であった。アデポビル投与13例は投与期間:中央値2.73年(125-4.0)投与からALT正常化までの期間は平均30.6週(17-50>HBVDNA量が陰性化までの期間は平均22.8週(7-42)であり変異ウイルスの出現は認めなかったエンテカビル投与例では投与期間が短いためALTおよびHBVDNA量の改善は認められるも正常化するまではいたつていなかった.変異ウイルス出現後アデポビル併用した群より2例の発癌を認めた.いずれもゲノタイプCでありHBeAg陰性であった.ラミブジン投与前HBVDNA量は6.6と6.7LGE/mlでありラミブジン投与開始から発癌までそれぞれ4.08年392年であった【結論】ラミブジン長期投与例で耐性ウイルス出現が高頻度に認められた.ラミブジン耐性ウイルス出現後の肝炎再燃例にはアデポビル併用で経過は良好であったが2例で発癌が認められた.核酸アナログ製剤で肝炎が沈静化した後も肝癌に対する厳重な経過観察が必要である. |
| 索引用語 |