セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

106 重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬膵局所動注療法の検討

演者 藤田光一(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科)
共同演者 藤元瞳(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 氣比恵(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 津村英隆(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 中山新士(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 足立会美(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 稲垣恭和(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 竹中完(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 福庭暢彦(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 加藤隆夫(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 吉永寛(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 渡辺明彦(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 菅原淳(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 藤田剛(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 向井秀一(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科)
抄録 【目的】重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬・抗菌応訴局所動注療法(以下膵局所動注療法)の意義について検討した.【方法】1998年10月から2007年9月までの10年間に当院で経験した重症急性膵炎は57例でありそのうち膵局所動注療法は36例に施行した.平均年齢は46.5歳(17~79歳)男女比32:4原因はアルコール20例特発性6例膵管癒合不全3例膵腫瘍2例胆石性1例ERCP1例その他が3例であった.膵局所動注療法の適応は重症1(重症度スコア2点)以上とし発症より膵局所動注療法開始までの時間により重症度スコアの変化致死率について検討した.【成績】膵局所動注療法開始時の重症度は重:症1が30例(死亡2例)重症Hが3例(死亡1例)最重症が3例(死亡3例)であり死亡例は6例致死率は16.7%であった.膵局所動注療法を発症72時間以内に開始した群(29例)と72時間以上経過後に開始した群(7例)で比較するとt膵局所動注療法前後の重症度:スコアの改善率はそれぞれ79.6%97.1%致死率はそれぞれ103%43、0%でありともに発症72時間以内に開始した群が優っていた.また発症24時間以内24時間から48時間以内48時間から72時間以内72時間以上の4群に分けて検討した結果致死率においてそれぞれ7.7%10.0%16.7%42.9%と徐々に高くなっていた.なお重症1の30例のうち発症48時間以内に膵局所動注療法開始したのは22例でありそのうち20例は救命できたが死亡例を2例(重症度スコア3点8点)経験した。【結論】重症急性膵炎と診断されれば重症1(重症度スコア2点)からできるだけ早期に膵局所動注療法および集中治療を開始することが重要ζ考えられた
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