セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 129 カプセル内視鏡を用いた小腸潰瘍患者における通過時間の検討 |
演者 | 遠藤宏樹(横浜市立大学消化器内科) |
共同演者 | 松橋信行(NTT東日本関東病院消化器内科), 秋本恵子(NTT東日本関東病院消化器内科), 川越圭(NTT東日本関東病院消化器内科), 大谷友彦(NTT東日本関東病院消化器内科), 柳川達郎(NTT東日本関東病院消化器内科), 朝山雅子(NTT東日本関東病院消化器内科), 久富勘太郎(NTT東日本関東病院消化器内科), 寺谷卓馬(NTT東日本関東病院消化器内科), 米田正人(横浜市立大学消化器内科), 稲森正彦(横浜市立大学消化器内科), 中島淳(横浜市立大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】カプセル内視鏡検:査は小腸疾患を評価する非侵襲的な検査法としてその地位を確立しつつある.さらに従来の内視鏡検査にはない通過時間を測定するという特徴も兼ね備えている.今回我々は小腸疾患の生理的な機能について着目し小腸潰瘍性病変とその通過時間について検討した.【方法】2004年11月から2007年9月までにカプセル内視鏡を施行した156症例中さらなる他検査により最終診断に至った69症例を対象とし小腸に潰瘍性病変を有する群(潰瘍群38例)と小腸に潰瘍性病変を有さない群(非潰瘍群31例)に設定した。なお糖尿病腸管切除の既往がある症例NSAIDsおよび腸管運動に影響を及ぼす薬剤を内服していた症例は除外した.各群の盲腸到達率と小腸通過時間について判定した.【結果】69症例中28症例を除外し残った18症例の潰瘍群と23症例の非潰瘍群について検討した.盲腸到達率は潰瘍群で50.0%(18症例中9症例)非潰瘍群で870%(23症例中20症例p;OO16)であった.小腸通過時間は非潰瘍群(275.3±10L7分)と比較し潰瘍群(345.3±115.5分)で有意に延長する結果となった(p=O.046).【結論】小腸潰瘍症例はカプセル内視鏡の通過時間を延長させ結果として盲腸到達率を低下させた.この結果によりカプセル内視鏡検査において通過時間が小腸疾患を予測する手助けとなることが予想された. |
索引用語 |