セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
131 原因不明の消化管出血に対するダブルバルーン内視鏡観察後経過の検討
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演者 |
小西洋之(東京女子医科大学消化器内科) |
共同演者 |
春山浩美(東京女子医科大学消化器内科), 水野謙治(東京女子医科大学消化器内科), 岸野真衣子(東京女子医科大学消化器内科), 中村真一(東京女子医科大学消化器内科), 白鳥敬子(東京女子医科大学消化器内科) |
抄録 |
【目的】ダブルバルーン内視鏡(DBE)カプセル内視鏡(CE)の普及により原因不明の消化管出血(OGB)に対する診断治療成績は以前と比べ飛躍的に向上していることが多く報告されているが長期経過については不明な点もある.OGIBに対しDBEの有用性臨床経過について検:討する.【対象と方法】2005年1月から2007年10月に当院でOGIBに対しDBEを施行した87症例を対象とし病変治療方法長期経過について検討を行った.【結果1DBEにより病変を同定できたのは53例(60.7%)であった.その内訳は潰瘍びらん性病変36例(67.9%)血管性病変9例(16.9%)腫瘍性病変5例(9。4%).病変部位は空腸20例回腸40例であり小腸外病変を3例(5.6%)に認めた.検査時出血を伴う病変は6例に認められAPCクリッピングEMRを行った.出血していない病変でもangioectasiaについてはAPCを行った.腫瘍性病変2例メッケル憩室2例に対しては外科的切除を行った.潰瘍びらん性病変では診断後薬剤の開始変更中止を13例に行ったまた出血源が同定できなかった症例に関しても薬剤の変更中止を10例に行った.検査後の経過観察中の再出血は病変同定群で5例(9%)に認めた.NSAID起因性潰蕩2例と非特異性多発性小腸潰瘍症1例血管性病変2例であった.非同定群では7例(20%)に再出血を認めた.1例では再度DBEを行い血管性病変を認めた.2例ではCEを行い病変を指摘されDBEにて止血処置を行った.その他は再検査でも出血源が同定できず経過観察中である.【結論】OGIBに対するDBEは有用であるが再出血を予防するためには病変同定率を上げるための検査の工夫治療に対する多数例の更なる詳細な検討が必要である. |
索引用語 |
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