セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

139 Conventional dendritic cells regulate the outcome of colonic inflammation independently of T cells

演者 阿部和道(福島県立医科大学内科学第二講座)
共同演者 大平弘正(福島県立医科大学内科学第二講座), Eyal Raz(カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部)
抄録 【目的】近年マウス腸炎モデルにおいてTLR9のシグナル伝達経路に抗炎症効果が認められその効果は1型IFN(IFNl)を介することが報告されている. TLRにより活性化された樹状細胞(DC)の大腸炎での役割は不明である.本研究ではDCの生体防御における役割を検討し自然免疫系による炎症性腸疾患の制御のメカニズムを解明する.【方法1(1)DTRDTR/RAGI一/一マウスにDSS腸炎を誘導するまたはTLR9リガンドであるCpG DNA(CpG)を同じ条件下に投与しDC枯渇(DT)群と非枯渇群でDAI病理組織等を比較検討(2)腸炎発症前後で大腸脾臓からDCを分離しtサイトカイン(Cy)をDSS群とDSS/CpG群で比較検討.またDCに関しTLRシグナル伝達経路におけるIRFの活性をWestern blottingにて検討(3)IFNβをDSS/CpG/DT群のDTRに投与し体重やDAIを比較検討(4)DSS群とDSS/CpG群がら分離したDCをDSS/DT群またはDSS/CpG/DT群のDTRに投与しDAIと病理組織を比較検討(5)IFNα/βR一/一にて腸炎後の回復を体重炎症細胞数とケモカイン(Ch)で検討【結果】DC枯渇群は腸炎を抑制しCpG投与下ではCpGの抗炎症効果を抑制し腸炎が増悪したDTR/RAG1一/一でも同様でT細胞膜依存性と考えられた. DSS/CpG群のDCではIFNβmRNAの発現が高く炎症性Cyの発現が低かった.そのDCのIRF1とIRF7の活性化が高かった.IFNβの投与はDSS/CpG/DT群のDTRの腸炎を抑制したまたDSS群がら分離したDCの投与はDSS/DT群の腸炎を増悪させDSS/CpG群がら分離したDCはDSS/CpG/DT群の腸炎を抑制した. IFNα/βR一/一での腸炎後の体重の回復は遅く好中球数K:Cが高くMac数Rantesが低かった【薄謝活性モードの異なるDCがT細胞非依存性に腸炎を増悪t抑制していることが示唆された.その抑制効果はCpGで活性化されたDCからのIFNIによるものでIFN1はChを介し好中球やMacの粘膜への往来を調節し大腸炎症の回復を加速させている可能性が示唆された.
索引用語