セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
143 腸管上皮細胞におけるRetinoic acid-inducible gene-I(RIG-I)の発現
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演者 |
川口章吾(弘前大学消化器血液膠原病内科) |
共同演者 |
石黒陽(弘前大学消化器血液膠原病内科), 佐藤祐紀(弘前大学消化器血液膠原病内科), 島谷孝司(弘前大学消化器血液膠原病内科), 櫻庭裕丈(弘前大学消化器血液膠原病内科), 福田眞作(弘前大学消化器血液膠原病内科) |
抄録 |
【はじめに】我々はレチノイン酸投与による自然免疫反応調節について報告してきた.Retinoic acid-inducible gene 1(RIG-1)はCaspase re-cruitment domain(CARD)を有するRNA he五caseで細胞内でウイルス由来のdouble-stranded RNAを認識しInterferon regulatoryfactor(IRF)一3を介して1型IFNを誘導する.腸管上皮細胞ではウイルス感染によるRIG-1を介した自然免疫反応の誘導について報告されている(J㎞uunol179(8):5425-322007).今回炎症性サイトカインによる発現調節を中心に解析する.【方法】ヒト大腸上皮系の培養細胞(T84HT-29HCT116)を用いてTNF一αおよびIFN一・yで刺激したときに誘導されるRIG-1をRT-PCRwestern blotにて検討した.またクローン病の腸管においてRIG-1の免疫染色を行い大腸癌患者の非腫瘍部を対照としてその発現の有無を検討した.【成績】いずれの培養細胞においてもTNF一αおよびIFN一γの刺激で濃度および時間依存性にRIG-1の発現を認めた.活動期クローン病の大腸切除標本において腸管上皮細胞にRIG-1の強い発現が認められた.コントロールと線維化の強い慢性期患者の腸管ではRIG-1の発現は認められなかった.【結語】Proin且ammatory cytokineによる刺激で腸管上皮細胞にRIG-1が誘導された.活動期クローン病の腸管上皮において発現が時弊していることからRIG-1が病態に関与していることが示唆された. |
索引用語 |
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