セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
144 アナフィラトキシンが顆粒球吸着に伴うhepatocyte growth factor産生に与える影響について
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演者 |
西瀬祥一^*(*^山形大学消化器病態制御内科) |
共同演者 |
武田弘明^*(*^山形大学消化器病態制御内科), 河田純男^*(*^山形大学消化器病態制御内科), 武田裕司^**(*^山形大学消化器病態制御内科) |
抄録 |
【目的】補体活性化物質であるアナフィラトキシン(C3aC4aC5a)は血管透過性の四脚などの炎症性作用を有しアナフィラキシーショックを惹起することで知られている.一方で我々はこれまでにアダカラムの吸着担体である酢酸セルロース(CA)ビーズと血液との接触によりアナフィラトキシンが産生されることおよびアナフィラトキシンはCAビーズへの穎粒球吸着に伴うin-terleukin 1 receptor antagonist(IL-lra)産生を促進することを報告しており穎粒球除去療法においてはアナフィラトキシンの持つ抗炎症性作用にも注目すべきであると考える.そこで本研究ではCAビーズへの穎粒下階着時に惹起される抗炎症性反応のひとつであるhepatocyte growth factor(HGF)産生においてもアナフィラトキシンが促進的な影響を与えるか否かを検討した.【方法】健常成人から採取した末梢血にメシル酸ナファモスタット(100pmol/1)を添加し、補体活性を抑制したこの血液に組換型ヒトC5a(100ng/mDを添加した群をC5a添加群添加しなかった群をC5a非添加群としさらにそれぞれの群をin vitroで1時間CAビーズに接触させた群(ビーズ接触群)と接触させなかった群(ビーズ非接触群)に分類した(計4群).C5a非添加・ビーズ非接触群をコントロール群とし処置後の血漿HGF濃度を測定して各群山で比較した.【結果】C5a添加・ビーズ接触群の血漿1{GF濃度は1179.7±124.8pg/mlでありコントロール群(7732±245)C5a非添加・ビーズ接触群(704.5±93.3)C5a添加・ビーズ非接触群(MO.9±669)と比較して:有意に高値であった(p〈0.05)1結論】C5a添加・ビーズ非接触群ではHGF産生が増加しなかったことからC5aは単独ではHGF産生を惹起する作用はなくCAビーズへの穎粒球吸着刺激によって惹起されるHGF産生をより促進する作用を有することが示唆された. |
索引用語 |
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