セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 145 大腸癌におけるDKK familyの遺伝子発現解析およびDKK-4の発現機序の検討 |
演者 | 松井啓(山梨大学第1内科) |
共同演者 | 山口達也(山梨大学第1内科), 宮崎千賀子(山梨大学第1内科), 前川伸哉(山梨大学第1内科), 門倉信(山梨大学第1内科), 末木良太(山梨大学第1内科), 三浦美香(山梨大学第1内科), 高野伸一(山梨大学第1内科), 植竹智義(山梨大学第1内科), 大高雅彦(山梨大学第1内科), 大塚博之(山梨大学第1内科), 佐藤公(山梨大学第1内科), 榎本信幸(山梨大学第1内科) |
抄録 | 1目的】我々はSuppression subtractive hybridizationを用いて生検検体から大腸癌組織の遺伝子発現を解析しDKK-4が大腸癌において高発現していることを見い出した.今回DKK舳皿yと大腸癌との関係に着目し検討した【方法】進行大腸癌7例早期大腸癌5例腺腫27例の腫瘍部・非腫瘍部の生検検体についてreal time-PCRを行ないDKK familyの発現量を解析した.同時にWnt pathwayによって発現誘導されるFGF-20の発現量とDKK familyとの関連を解析した.β一catenin-dN134(安定型mutationを持つβ一cateninの発現plasmid)を293細胞に導入しDKK-4の発現変化を蛋白mRNA量で検討した.【結果】腫瘍部と非腫瘍部のDKK familyの発現量比をturnor/normalratioとして評価した.癌12例の中央値ではDKK-13.22DKK:一2 51.4DKK:一33.39DK:K一一4 27.4腺腫27例ではDKK-1 2.30DKK-2 4.15DKK-31.14DKK-42.60であった癌部では正常よりDKK-2一3一4が高発現していた.FGF-20とDKK-4の発現量に正の相関を認めた.β一catenin-dN134を導入することによりDKK-4は蛋白mRNAとも高発現した.【結論】大腸癌ではDKK-2DKK-3DKK-4が高発現していた.FGF-20とDKK-4の発現に相関があることβ一catenin/TCF経路の活性化によりDKK-4の発現量が増加することからDKK-4の発現はWnt canonical pathwayにより制御されている可能性が示唆された. |
索引用語 |