セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

149 高齢者直腸癌に対する術式と合併症の検討

演者 小田晃弘(東京慈恵会医科大学消化器外科)
共同演者 共田光裕(東京慈恵会医科大学消化器外科), 山崎一也(東京慈恵会医科大学消化器外科), 石山哲(東京慈恵会医科大学消化器外科), 小菅誠(東京慈恵会医科大学消化器外科), 衛藤謙(東京慈恵会医科大学消化器外科), 渡部通章(東京慈恵会医科大学消化器外科), 小川匡市(東京慈恵会医科大学消化器外科), 柏木秀幸(東京慈恵会医科大学消化器外科), 矢永勝彦(東京慈恵会医科大学消化器外科)
抄録 目的:高齢者直腸癌に対する術式と合併症を検討しQOLの改善と安全性を考慮した適切な外科的治療の選択を目指す.方法:2003年7月から2006年12月までに施行された直腸癌手術症例中Stage IIIIIで切除下端がRbまたはPである骨盤内初回手術例でAPR他臓器合併切除例を除外した59例の診療録を調査した.A群=70歳未満(n=35)B群:70歳以上80歳未満(n=17)C群:80歳以上(n=7)に分け各項目を検討した.結果:各群それぞれASA-PS:1.71.92.3と年齢とともに増加平均手術時間(分)は230228187(有意差なし).硬膜外脊椎併用麻酔下での手術は022例人工肛門造設後閉鎖できなかった症例は15.2%30.8%57.1%と年齢とともに増加.上方向リンパ節郭清度がD1であった症例は各群3.8%15.2%57.1%であり高齢者では郭清度が低下.神経温存率は914%93.8%100%.排尿困難i発生率は34.3%58.8%57.1%合併症発生率は31.4%23.5%14。3%とA群で多かった.在院死亡例はなかった.術後在院日数は23.017.323.6日で差はなし.結語:高齢者では手術時間の短縮や人工肛門の造設などの工夫により死亡や合併症発生率を若年者と同等にできる.
索引用語