セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

160 当院におけるアメーバ赤痢の検討

演者 岡田章良(大阪警察病院内科)
共同演者 尾下正秀(大阪警察病院内科), 青野悟志(大阪警察病院内科), 東大里(大阪警察病院内科), 李哲成(大阪警察病院内科), 柚木崎紘司(大阪警察病院内科), 小山久美子(大阪警察病院内科), 宇田創(大阪警察病院内科), 福武伸康(大阪警察病院内科), 榎原良一(大阪警察病院内科), 水谷昌代(大阪警察病院内科), 安丸正一(大阪警察病院内科), 河相直樹(大阪警察病院内科), 阿部孝(大阪警察病院内科)
抄録 (背景)アメーバ赤痢感染患者数は増加傾向である.従来は海外渡航歴者に多いとされてきたが近年国内感染報告も多数みられる.(目的)当院でも当該疾患は増加している印象がある.当院におけるアメーバ赤痢と診断された患者の現状について文献的考察を加え臨床的検討を行った.(対象と方法)当院で20001.1.から2007.10.31.にアメーバ赤痢と診断された患者を対象とした.臨床症状以外に抗体価上昇内視鏡CT等画像検査所見病理組織や膿汁内栄養劇評鏡検確認で診断した.(結果)13名の患者を確認できた.全員男性であった.腸アメーバ症11名腸外アメーバ症2名であった.1名にHIV感染1名に梅毒感染2名に大腸癌合併を認めた.年齢は30磐代から80歳代に認められた.(考察)海外渡航歴が確認された症例は不明であり国内感染の可能性が示唆される生活歴から糞便汚染にSTDと推定されるものも認めた.大腸癌合併例や虫垂炎として外科的手術施行された症例も認めた.悪性腫瘍や炎症性腸疾患との鑑別が重要で診断に難渋する場合もある.
索引用語