セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 164 大腸過形成ポリープの癌化の2症例 |
演者 | 別府孝浩(福岡大学筑紫病院消化器科) |
共同演者 | 久部高司(福岡大学筑紫病院消化器科), 津田純郎(福岡大学筑紫病院消化器科), 松井敏幸(福岡大学筑紫病院消化器科), 西俣伸亮(福岡大学筑紫病院病理), 大重要人(福岡大学筑紫病院病理), 原岡誠司(福岡大学筑紫病院病理), 岩下明徳(福岡大学筑紫病院病理) |
抄録 | 大腸過形成ポリープには少ないが癌化の報告があり医学中央雑誌で過去20年間で検索する限り16例と稀である.今回我々は大腸過形成ポリープの癌化と考えられる2症例を経験したので報告する.症例1は73歳女性68歳時に横行結腸癌で横行結腸部分切除経過観察目的の下部消化管内視鏡を行った際に横行結腸にわずかに発赤調の粘液を多く付着=した7mmのIs病変を認め生検行いGroup4過形成ポリープの成分を含む超高分化型腺癌が示唆された.EMR行い病理学的検索にvery well differenciated adenocarcinoma occurring in hyperplasticpolypm1yOvOであった.症例2は74歳男性.近医に高血圧で通院中に施行した下部消化管内視鏡検査で盲腸に15mmの表面中心部に発赤を有するHa病変を認めた.生検で大部分は過形成ポリープで一部中等度から高度異型腺管を認めGroup3 一 4の診断.内視鏡通常観察では病変の表面に粘液を有し過形成ポリープ様で表面の一部に発赤を有した.EMR施行病理学的検索でWell differeciated adenocarci-noma with area of poorly differenciation (wellp>oorly)occurring inhyperplastic polypinvading down into the submucosasm (1100pm)IyOv1sprouting(+)であったため回盲部切除リンパ節郭清施行.病理検索で1群リンパ節に転移を認めたt2病変の特徴として盲腸から横行結腸に存在し無茎性病変であり内視鏡的には表面に部分的に発赤を有し既報告とも一致する.本症例のようにリンパ節転移を有するsm癌や10mm以下の進行癌の報告もあり右側結腸に10m皿前後の孤立性の一部発赤を有する過形成ポリープを認めた場合には癌合併の可能性も考慮し慎重な対応が望まれる. |
索引用語 |