セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 171 制御性樹状細胞による制御性T細胞の誘導と炎症性サイトカイン抑制による自己免疫性胃炎発症抑制 |
演者 | 鳥巣真幹(愛媛大学先端病態制御内科学) |
共同演者 | 村上英広(愛媛大学先端病態制御内科学), 山西浩文(愛媛大学先端病態制御内科学), 布井弘明(愛媛大学先端病態制御内科学), 檜垣直幸(愛媛大学先端病態制御内科学), 松井秀隆(愛媛大学病院光学医療診療部), 恩地森一(愛媛大学先端病態制御内科学) |
抄録 | 【背景】樹状細胞は免疫応答を引き起こすだけでなく免疫寛容においても重要な働きをしている.演者らは免疫寛容を誘導する制御性樹状細胞(Reg-DC)をマウス自己免疫性胃炎(AIG)モデルマウスに投与することでAIGの発症を抑制できることを報告してきた.【目的】そのメカニズムとして制御性T細胞や炎症性サイトカインが関与していることを明らかにすることを目的として以下の自験を行った.【方法】Reg-DCは骨髄由来DCをinterleukin(几)一10とlipopolysac-charideで48時間培養して作成した. IL-10を除いて作成した成熟樹状細胞(Mature DC)をコントロールとして使用した. Reg-DCをAIGマウスに腹腔内投与(Reg-DC投与群n=14)しAIGの程度をMatureDC投与群(n=9)と比較した.それぞれから分離した脾細胞をPMAとIonomycinで24時間刺激し培養上清中のinte㎡eron(IFN)一γ濃度をCBA法で測定した.また末梢血中Foxp3陽性T細胞の割合をフローサイトメトリーで測定した.【結果】Reg-DC投与群の胃炎の程度血中抗胃壁細胞抗体価はMature-DC投与群に比べて有意に低下していた(p<O.05). Reg-DC投与群の脾細胞によるIFN-y産生(11515士5403pg/m1)はMature-DC投与群(38339±6062pg/ml)に比べて有意に低下していた(p<0.05). Reg-DC投与群末梢血のFoxp3陽性T細胞の割合(0.65±0.09%)はMature-DC投与群(0.33±O.03%)に比べて有意に上昇していた(p〈0、05).【考察1Reg-DC投与による脾細胞からのIFN一γ産生低下末梢血制御性T細胞の増加がAIG発症抑制に関与している可能性が示唆された. |
索引用語 |