セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
174 H.pylori除菌判定における13C-尿素呼気試験と便中H.pylori抗原測定法の本邦での比較
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演者 |
加藤智惠子(富山市医師会健康管理センター) |
共同演者 |
杉山敏郎(富山大学第三内科), 堀江章彦(富山市医師会健康管理センター), 五十嵐雅秀(富山市医師会健康管理センター), 高柳尹立(富山市医師会健康管理センター), 土田豊(富山市医師会健康管理センター) |
抄録 |
【目的】H.pyloriの非侵襲的検査法である13C一尿素呼気試験(UBT)と便中Hpylori抗原測定法(且pSA)の除菌判定における有用性を比較検討する【対象および方法1対象は尿中且迎110ガ抗体測定法で陽性と診断された150名である.除菌治療のレジメンはランソプラゾール60mg伯クラリスロマイシン400mg/日アモキシシリン1500mg/日の7日間投与である.除菌治療後から判定までの間にプロトンポンプ阻害薬の内服例はなかった.除菌治療薬内服終了8週後にUBTとHpSAを行った. UBTは13C一尿素100mgの錠剤を内服させ服用前と服用20分後に呼気を採取し赤外線分光法で測定した.カットオフ値は2.5%。とした.HpSAはテストメイトピロリEIA(協和メデックス)を用いて測定しカットオフ値は吸光度0.10DとしたUBTとHpSAの結果が不一致であった症例についてさらに8週以降(除菌治療内服終了16週以降)に再度UBTとHpSAの二法を施行したt【成績】除菌治療8週後のUBTによる陰性例は150例中116例77.3%であった.UBTに対するHpSAの感度は82.4%特異度は100%結果一致率は96%であった.結果不一致例は6例あり全例がUBT陽性HpSA陰性でUBT陰性HpSA陽性例はなかった.不一致例の内服終了16週以降の経過観察では二法とも陽性となった症例(判定時のUBT真陽性HpSA偽陰性)は2例であり二法とも陰性となった症例(判定時のUBT偽陽性HpSA真陰性)は1例であった.3例は内服終了16週以降後も不一致のままであった.【結論】除菌判定においてHpSAのUBTを標準とする感度・特異度は良好であったがHpSAあるいはUBTによる除菌判定の診断精度を向上させるために16週以降の結果不一致例の原因をさらに詳細に検討し再評価する必要がある. |
索引用語 |
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