セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 184 出血性アスピリン潰瘍における亜硝酸剤の予防効果 |
演者 | 小平知世(浜松医科大学内科学第一講座) |
共同演者 | 杉本光繁(浜松医科大学内科学第一講座), 古田隆久(浜松医科大学臨床研究管理センター), 山出美穂子(浜松医科大学内科学第一講座), 西野眞史(浜松医科大学内科学第一講座), 伊熊陸博(浜松医科大学内科学第一講座), 菱田明(浜松医科大学内科学第一講座) |
抄録 | 【目的】虚血性心疾患や脳動脈硬化性疾患の増加に伴い低用量アスピリンの使用頻度が増し低用量アスピリン起因性潰瘍が問題となってきている.近年NO遊離型NSAH〕sの開発やラットモデルでの亜硝酸剤併用による消化性潰瘍の予防効果が報告されてきている.今回我々は当院における出血性アスピリン潰瘍に占める亜硝酸剤併用者の割合について検討した.【方法】2000年から2007年7月までに当院にて吐下血を主訴に緊急内視鏡を施行し入院となった出血性胃十二指腸潰瘍患者131例のうち低用量アスピリン/バイアスピリン内服患者29例において亜硝酸剤の内服の有無を検討した.対象として同時期での当院の低用量アスピリン/バイアスピリン内服患者の亜硝酸剤の内服歴を検討した.【成績】低用量のアスピリン/バイアスピリンを内服している患者2554例のうち亜硝酸剤併用者は1253例(49.1%)非併用者は1301例(50.9%)であった.一方低用量アスピリン/バイアスピリンによる出血性潰瘍患者29例うち亜硝酸剤併用者は3例(10.3%)であり非内服者は26例(89.7%)であり出血性アスピリン潰瘍における亜硝酸剤併用患者の割合は有意に低かった(P〈O.OOI).【結語】亜硝酸剤の併用はアスピリン潰瘍に対して予防的に働く可能性が示唆された. |
索引用語 |