セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 192 当科における高齢者HCC症例の内科的治療成績・・・若年者症例との比較検討 |
演者 | 桐越博之(横浜市立大学附属病院消化器内科) |
共同演者 | 米田正人(横浜市立大学附属病院消化器内科), 馬渡弘典(横浜市立大学附属病院消化器内科), 藤田浩司(横浜市立大学附属病院消化器内科), 日暮琢磨(横浜市立大学附属病院消化器内科), 小林規俊(横浜市立大学附属病院消化器内科), 窪田賢輔(横浜市立大学附属病院消化器内科), 坂口隆(横浜市立大学附属病院消化器内科), 上野規男(横浜市立大学附属病院消化器内科), 斉藤聡(横浜市立大学附属病院消化器内科), 中島淳(横浜市立大学附属病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】本邦でのHCC初発年齢は年々高齢化をたどっている.今回我々は初発時75歳以上のHCC症例の内科的治療成績をretrospectiveに解析し高齢者症例での加療の有用性を検討した.【方法】1995年から2007年まで当科で画像的または組織学的にHCCと診断TACEPEIRFAの内科的治療を施行した症例259例(75歳以上の高齢者群45例75歳未満の若年者群214例)を対象とした進行度分類stage IVJIS 4~5外科的切除術・肝移植術を施行した症例は除外した.内訳は男性二高齢者群/若年者群=27/150女性:18/64平均年齢:79歳(75~88歳)/64歳(41~74歳)肝疾患の原因はHBV:0/23HCV:37/167アルコール:1/15nonBnonC:7/9Child-Pugh分類A:29/119B:13/88C:3/7肝障害度A: 22/81B:21/124C:2/9stage 1:8/24』:27/108III:10/82であった.【結果】高齢者群は原因としてHCVnonBnonCが多くASTALTGTPが有意に低値であった症例全体の生存率は高齢者群/若年者群1357年= 94/%58/6128/4328/22(%)と有意差を認めなかったchild-Pugh別ではBで若年者群が有意に良好であったがAで1357年= 91/9764/7246/5546/31(%)と有意差を認めなかった肝障害度別の検討でも同様の結果であった.Stage別ではIIで若年者群が良好な傾向であったが1で1357年=100/9480/7840/5440/20(%)皿で1357年=86/9351/5034/34.0/10(%)と有意差を認めなかった.経過観掌中の死亡例は30例/144例で死因はともに癌死が40%/50%と最多続いて肝不全が27%/32%であった.【結論1当科におけるretrospectiveの検討では高齢者といえども肝機能良好例では若年者症例と同等の良好な治療成績が得られた.死因も肝疾患関連死が若年者症例と同様に高頻度であることからHCC加療によって予後の延長が期待出来ると考えられた. |
索引用語 |