セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 199 高齢者肝細胞癌に対するRFAの検討 |
演者 | 後藤亨(大森赤十字病院消化器科) |
共同演者 | 守屋聡(大森赤十字病院消化器科), 京里佳(大森赤十字病院消化器科), 井田智則(大森赤十字病院消化器科), 諸橋大樹(大森赤十字病院消化器科), 太原洋(大森赤十字病院消化器科), 石井寛裕(横浜市立大学医学部第二内科), 山本剛(横浜市立大学医学部第二内科), 樹田康子(横浜市立大学医学部第二内科), 清野朝博(横浜市立大学医学部第二内科), 小川真実(横浜市立大学医学部第二内科), 川並義也(横浜市立大学医学部第二内科), 横山知子(横浜市立大学医学部第二内科), 志和忠志(横浜市立大学医学部第二内科), 梅村敏(横浜市立大学医学部第二内科) |
抄録 | 【目的】慢性肝疾患の予後向上に伴い肝細胞癌(HCC)も高齢で発症する患者が増加している.そのため高齢者にRFAを施行する場合も多い.今回高齢者のHCCに対するRFAの成績を検討した【方法】平成11年6月から19年9月までに診療した全HCC218例中3cm3個以内で初回治療としてRFAを施行した104例(男=女66:3869±10歳最高90歳)を対象とし75歳以上を高齢群75歳未満を非高齢群として背景治療成績予後を比較検討した.【成績】高齢群は34例非高齢群は70例であった背景因子では高齢群に女性が多く原因にHCVの割合が多かった.腫瘍因子は大きさ個数stage腫瘍マーカーのいずれも有意な差はなかった.肝機能の比較では高齢群でICGが不良で(高齢群28。1±21.6%非高齢群19.5±1L1%p<0.Ol)臨床病期が進んだ例が多かった(高齢群A/B/C 25/6/3非高齢群54/16/0p<0.05).RFAの比較では初回治療時に施行した病変数は両群ともLI結節で施行回数は高齢群1.7回非高齢群1.8回であった。重篤な合併症は両群とも認めず局所再発の頻度は高齢群4/39(10.3%)非高齢群が9/80(11.3%)と有意な差は認めなかった.予後は全生存率が高齢群3年74%5年69%非高齢群3年89%5年76%(p<0.05)無再発生存率が高齢群1年66%3年23%非高齢群1年83%3年51%5年38%と高齢群の方が不良であった(p<O.Ol).しかし臨床病期Aのみで全生存率を比較すると高齢群は25例で3年94%5年87%非高齢群は54例で3年93%5年75%と有意な差は認めなかった.【結論】高齢者であっても非高齢者と同様にRFAは施行可能であった.予後は高齢者のほうが不良であったが肝機能が良好な症例に限れば差を認めなかった. |
索引用語 |