セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
207 栄養療法を組み入れたラジオ波焼灼療法のクリニカルパス
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演者 |
堀田直樹(増子記念病院消化器内科) |
共同演者 |
綾田穣(増子記念病院消化器内科), 米田政志(愛知医大消化器内科) |
抄録 |
(目的)当科では肝細胞癌の治療としてラジオ波焼灼療法を経皮的に施行している.しかし治療後に再発を繰り返す例も多く複数回の治療に伴い肝機能の低下を経験している.そこで栄養スクリーニングとしてMaastricht lhdex(MI)を用い肝機能維持を目的として栄養療法を組み入れたクリ斜日ルパスを作成したのでその経過を報告する.(方法)クリニカルパスの流れ:治療適応基準は腫瘍径3cm 3個.退院目標はCRP正常 発熱≦37℃ 食事摂取可能とした.入院期間は7日間とした当科では栄養スクリーニングの1つとしてMIを用いている【MI=20.68一(0.24 x血清アルブミンg/L)一(19.21 xプレアルブミンg/L)一(1.86 xリンパ球数(106/L)一〇.04×%理想体重)≧0栄養不良】栄養不良と判断された症例には肝不全用経口栄養剤(アミノレバンEN)による就寝前投与(Late EvningSnack:LES)の適応とした.さらにBTR<4や年齢≧60歳Alb≦3.5g/dしのいずれかが認められる場合にもLESの適応とした.入院中は患者個々の食事摂取状況確認と退院時栄養指導を実施した.(結果)パス導入のきっかけとなった症例を報告する.56歳女性TAE施行後MI≧OBTR 2と低いためLESを開始した一旦Alb 2.8g/dしと低下するも3.3g/dしまで回復した.しかし体重増加が認められたため栄養指導を開始したところ現在も順調に管理できているそこで2006年1月目り栄養療法を組み入れたクリニカルパスを導入した.パス導入前に比して入院日数は軽減した.他院からの紹介患者において抗血小板薬中止していない症例を経験し入院期間の延長となった.今後連携パスを導入することにより改善すると考えられた.(結論)我々は栄養スクリーニングとしてMIを用いRFA適応となるような一見健康な症例についても早期に栄養療法を開始することで肝機能を維持する症例を経験した.今後は症例を重ねクリニカルパス改訂と外来栄養治療を加味した連携パス導入を考慮していく方向である. |
索引用語 |
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