セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

211 肝細胞癌診断におけるSonazoidを用いた造影超音波検査の有用性-dynamic MDCTSPIO造影MRIとの比較検討

演者 小来田幸世(市立池田病院消化器科)
共同演者 今井康陽(市立池田病院消化器科), 福田和人(市立池田病院消化器科), 澤井良之(市立池田病院消化器科), 松本康史(市立池田病院消化器科), 中原征則(市立池田病院消化器科), 厨子慎一郎(市立池田病院消化器科), 勝野広嗣(市立池田病院消化器科), 池添世里子(市立池田病院消化器科), 北川晶規(市立池田病院消化器科), 湯口清徳(市立池田病院消化器科), 中松大(市立池田病院消化器科), 岩崎哲也(市立池田病院消化器科), 黒川正典(市立池田病院消化器科), 関康(市立池田病院放射線科), 宇戸朋之(市立池田病院放射線科), 丸川太朗(市立池田病院放射線科)
抄録 【目的】CTHA/CTAPにて診断した多血性肝細胞癌においてSonazoidを用いた造影超音波検査とdynamic MDCTSPIO造影MRIによる検出を比較し肝細胞癌の診断における造影超音波検査の位置づけにつき検討したので報告する.【方法】2007年1月から9月にCTHA/CTAPfollow-up CTおよび一部は組織学的に診断した多血性肝細胞癌52結節においてSonazoid造影超音波のVascUlar phaseKupffer phaseとdynamic MDCT動脈相SPIO造影MRI所見と比較した.年齢53-88歳(中央値73)腫瘍径6.9-38.2mm(中央値17.6)であった.超音波検査はGE社製しogiq7及びTOSHIBA社製Aplio XVを使用しSOnazoid O.CO75ml/Kgをbolus静注しKupfεer phaseは10分以降で評価した.【成績】CTHA/CTAPにて診断した多血性肝細胞癌52結節中早期濃染を認めたのはMDCTで48結節(92.3%)造影超音波Vascular phaseで48結節(92.3%)であった.腫瘍径別の早期濃染の検討では10mm未満でMDCT 80%(4/5結節)造影超音波VascUlar phaseで60%(3/5)であった.10mm以上eOmm未満25結節の早期濃染はMDCT88.0%造影超音波Vascular phase 96%であり20mm以上50mm未満の22結節では’MDCT lOO%造影超音波VascUlar phase 95.5%であった.またCTHA/CTAPにて診断した多血性肝細胞癌のうちSPIO造影MRIを施行した27結節中21結節(77.8%)にて取り込みを認めず造影超音波Kupfferphaseにて24結節(889%)でdefectを示した.【結論】Sonazoidを用いた造影超音波検査はMDCT動脈相とSPIO造影MRI両者の特性を有し肝細胞癌診断において有用な検査法であると考えられた.
索引用語