セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

212 Defect Re-injection Testの有用性について

演者 畑中絹世(近畿大学消化器内科)
共同演者 北井聡(近畿大学消化器内科), 上田泰輔(近畿大学消化器内科), 辰巳千恵(近畿大学消化器内科), 井上達夫(近畿大学消化器内科), 萩原智(近畿大学消化器内科), 南康範(近畿大学消化器内科), 鄭浩柄(近畿大学消化器内科), 上嶋一臣(近畿大学消化器内科), 前川清(近畿大学附属病院超音波室), 工藤正俊(近畿大学消化器内科)
抄録 1回のSonazoidの投与による造影超音波検査では動脈血流像とKupffer imageは別々に観察される.我々はSonazoidを再投与することでKupffer imageにRea1-timeな血流イメージを重ねて表示する手法(Defect re-injection test)を考案しB-modeで描出不良な肝細胞癌についてその局所診断について検討した.症例は2007年1月~8月に当院にてSonazoid造影剤を用いて超音波検査行った279結節中B-modeで描出困難であった28結節に対し施行した. SonazoidはO.OlmL/kgを静注投与しVascular phaseにて早期濃染を観察した後10分以降のKupffer phaseでDefect像の有無を観察する.さらにKupffer phaseでDefectを呈した部分に注目して探触子をあてSona-zoid O.OlmL/kgの追加injectionを行いDefect内に動脈性血流が流入するか否かを観察した.Defect内部に動脈性血流を認めるものをDefect re-perfusion sign(+)とし典型的肝癌の局所診断が可能となる.28結節のうち28結節(100%)において局所診断が可能となりDefect re-injection testが有用であると考えられた.
索引用語