セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
218 内視鏡データベースの共有による新しい試み(第1報)
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演者 |
松田浩二(東京慈恵会医科大学青戸病院内視鏡部) |
共同演者 |
尾田恭(服部胃腸科), 田中聖人(京都第2日赤病院消化器科), 木田光広(北里大学東病院消化器内科) |
抄録 |
「目的」近年諸外国ではEBMの概念の普及とあいまって大規模データからのデータ・マイニングによる統計学的な検討が非常に一般化しておりそれに伴い有用な文献が多数排出されている.しかし世界最大規模の内視鏡件数を誇るわが国からはtそのような解析はあまりみられない.その理由のひとつとしてプラットフォームとしての内視鏡データベースの構造を多型設問で共有する事が通常困難であるという事が挙げられる.今回我々は所属の異なる4施設で内視鏡データベースを共有しその骨組みを構築したので報告する.「方法」用いた内視鏡データベースはSolemio ENDO Ver.32である.本バージョンより可能となった必須入力項目の設定によりパラメーターとして必要な項目を検査種類別に必須入力項目で設定する事により値が欠損することなく検査直後に確実に入力する事が出来るようになった.各施設における追加項目の必須入力設定を共有する事により多施設で同時に必須データの入力が可能となった.この事はデータの質を共通化することが出来た事を意味している.尚エクセル出力の際は個人情報保護の観点よりID名前を削除した形で出力する事を標準とし集計したデータ自体を代表者によってマージする事を原則とした.「結果」トライアルとしての2007年3月から10月の間4施設で延べ7㎜症例のデータがエクセル出力上で共有する事が出来た.うち本トライアルの有効症例数は7819症例であった.「結論」Solemio・ENDOにより多施設問で入力項目の共有化することが可能となった.今後はより多くの症例数の登録によりスクリーニングの是非有効な検査間隔萎縮の有無等について世界最大の検査件数を誇る日本から世界への情報発信の手がかりになると期待される.またマルチセンタートライアル用のプラットフォームとしての役割も重要となってくるであろう. |
索引用語 |
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