セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

221 消化器疾患に対するNSTの現状-プレアルブミンでの栄養評価-

演者 菅原淳(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科)
共同演者 渡辺明彦(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 向井秀一(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 藤元瞳(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 気比恵(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 藤田光一(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 津村英隆(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 中山新士(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 稲垣恭和(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 足立絵美(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 福庭暢彦(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 竹中完(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 加藤隆夫(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 吉永寛(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科), 藤田剛(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科)
抄録 当院では2005年2月にNST推進プロジェクトチームを発足し2007年2月に全科型NSTとして活動を始めた.コアスタッフは医師13名を4チームに分けて担当制としそれに看護師2名薬剤師3名栄養士4名臨床検査技師2名リハビリ1名で構成されている.毎週水曜日にミーティングと回診と行い各職種間の業務に支障がないよう事前に患者状態を把握している.NST活動や栄養療法の必要性を理解してもらうために月に2回同一内容の勉強会を行っている【目的】NST介入症例のうち消化器疾患の頻度成績反省点などを明らかにする.【方法】2006年8月からのNST介入127例のうち消化器疾患31例を検討した.また栄養評価としてプレアルブミン(PA)の測定を推進しそれらについても検討した.【結果】疾患別では消化器癌術後7例穿孔腹膜炎後7例末期癌3例消化器癌化学療法中2例術前2例クローン病1例短腸症候群1例で褥瘡4例認知症および誤嚥性肺炎等が計4例であった.2週間以上経過が終えた23例で検討したところ改善が14例不変が7例悪化2例であった.PA値で11mg/dl以下(超低栄養群)16例と22mg/dl以下(低栄養群)7例に分けて検討したところ低栄養群はすべて改善していた【結論】以上より超低栄養に陥らない早期に介入することで栄養状態が改善する可能性が考えられた.栄養療法に対する認識が不十分な現状において依頼に対して介入する現在の方法では栄養療法が遅れがちになる.今後手術不能胃癌の化学療法患者を対象にNSTが治療開始前から介入し予後が改善するかなど検討する予定であるまたNST介入による著効例困難例反省例などを提示する.
索引用語