セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
225 急性期型病院における消化器外科病棟でのNST活動
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演者 |
高西喜重郎(東京都立府中病院外科) |
共同演者 |
森田泰弘(東京都立府中病院外科), 足立健介(東京都立府中病院外科), 宅間邦雄(東京都立府中病院外科), 松本潤(東京都立府中病院外科) |
抄録 |
急性期型病院において在院日数の短縮は重要な課題である.当院では消化器外科単科からNST活動を開始したがNST対象者は約5%であり多くは術後合併症を来した症例あるいは悪性腫瘍に対する化学療法ないし緩和医療が必要な患者である術後成績を向上するには術前の低栄養を是正することは必須であると考え術前低栄養の症例に対しては積極的に経口ないし経静脈的に栄養補給を行い全身状態の改善に努める.術後管理においてはパスの導入により術後の経口摂取開始時期が早まりつつあり食道癌膵頭十二指腸切除術でも平均5日前後と短縮しつつあることから栄養管理の主体はPPNへ移行している.消化器外科に特徴的な術後合併症として縫合不全から長期禁食を余儀なくされる場合があるが廃用性嚥下障害には特に留意が必要でありケースによっては嚥下機能の廃絶を来す症例が存在する.かつては嚥下機能が低下すると誤嚥性肺炎をおそれるためさらに禁食期間を長期化させていたが最近では咳蹴反射の有無を正確に判定し咳漱反射を認める症例には誤嚥を認めたとしてもなるべく経口摂取を進めるように働きかけ甲州性嚥下障害の発生を減少せしめている.急性期型病院のNSTは術後合併症により長期入院を要している症例の回復に対応するいっぽうで栄養障害に伴うさまざまな合併症の発生を早期に発見し未然に防止することが重要でありリハビリテーション呼吸管理口腔ケア賢覧ケアチームなど必要なケアを選択しコーディネートする力が求められる. |
索引用語 |
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