セッション情報 | 一般演題(口演) |
---|---|
タイトル | 246 肝線維化進展C型肝炎症例におけるPeg-IFN/Ribavirin併用療法の有用性-多施設(OLF)共同研究- |
演者 | 小瀬嗣子(大阪大学消化器内科) |
共同演者 | 平松直樹(大阪大学消化器内科), 倉繁奈緒(大阪大学消化器内科), 黒川三佳(大阪大学消化器内科), 井上裕子(大阪大学消化器内科), 薬師神崇行(大阪大学消化器内科), 井倉技(大阪大学消化器内科), 今中和穂(大阪府立成人病センター), 尾下正秀(大阪警察病院), 萩原秀紀(東大阪市立総合病院), 伊藤敏文(関西労災病院), 乾由明(県立西宮病院), 吉原治正(大阪労災病院), 今井康陽(市立池田病院), 加藤道夫(国立病院機構大阪医療センター), 考藤達哉(大阪大学消化器内科), 竹原徹郎(大阪大学消化器内科), 笠原彰紀(大阪大学消化器内科), 田村信司(大阪大学消化器内科), 林紀夫(大阪大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】肝線維化進展C型肝炎では高率に肝発癌がみられるがIFN療法によるHCV排除によって肝発癌が抑止される今回肝線維化進展C型肝炎に対するPeg-IFN/Ribavirin(Rib)併用療法の抗ウイルス効果について検討した【方法】当院およびOLF関連施設においてPeg-IFN/Rib併用療法を施行し治療開始後48週以上経過したGenotype1型高ウイルス量C型慢性肝炎767例(平均56.7±98歳M/F:430/337)を対象とした.新犬山分類による肝組織線維化進展度はFO/1/2/3/4=51/348/227/119/22例であり線維化非進展群(FO-2:626例)と進展群(F3-4:141例)に分けて検討した.【結果】治療完遂例における治療開始後1248週時のHCV-RNA陰性化率はFO-2群で48%80%であるのに対しF3-4群では33%66%と有意に低率であった(p<0.01).また48週で治療を終了した症例での再燃率著効率はFO-2群で29%50%F3-4群で58%24%でありF3-4群では有意に再燃率が高率で著効率が低率であった(p〈O.01). F3-4症例における著効に寄与する因子についての単変量解析では背景因子には有意な因子を認めず体重あたりのRib投与量のみが有意な因子であった(p<0.Ol)また治療開始13~24週でHCV-RNA陰性化が得られた症例での著効率は48週投与では33%(2/6)72週投与では57%(4/7)であった.【結論】肝線維化進展群では非進展群と比較して再燃が高率であり著効率も低率であるがRib投与量の確保あるいは長期投与により著効率を改善できる可能性がある. |
索引用語 |