セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 248 PEG-IFN/RBV併用療法におけるTaqMan HCVの有用性と再燃例のウイルス学的特徴 |
演者 | 芥田憲夫(虎の門病院肝臓センター) |
共同演者 | 鈴木文孝(虎の門病院肝臓センター), 川村祐介(虎の門病院肝臓センター), 八辻寛美(虎の門病院肝臓センター), 瀬崎ひとみ(虎の門病院肝臓センター), 鈴木義之(虎の門病院肝臓センター), 保坂哲也(虎の門病院肝臓センター), 小林正宏(虎の門病院肝臓センター), 小林万利子(虎の門病院肝臓研究室), 荒瀬康司(虎の門病院肝臓センター), 池田健次(虎の門病院肝臓センター), 熊田博光(虎の門病院肝臓センター) |
抄録 | 【目的】当院ではPeginterferon(PEG-IFN)/Ribavi血(RBV)併用療法中のウイルス学的不応に寄与する治療前ウイルス要因としてHCV core aa70・aa91の置換(R70Q/H・L91M)の関与を報告.今回は従来のアンプリコア定性法(検出下限=501U/ml)で判定された併用療法再燃例を高感度なTaqMan HCV(検出下限:151U/ml)を用いて検討しTaqMan HCVの有用性と再燃例のウイルス学的特徴を検討する.【方法】PEG-IFN/RBV併用48週間(PEG-IFNα2b 1.5μg/kg/週RBV 11.Omg/kg/日の投与量中央値)を施行したgenotype lb・高ウイルス量(≧100KIU/m1)の再燃例(治療終了時アンプリコア定性陰性の非治癒例)41例を対象とした.ウイルス・宿主・治療の多方面の治療前32個の因子を用いて多変量解析を行いTaqMan HCV陽性に寄与する独立要因を検討した(logisticregression analysis).ウイルス要因としてはCore aa70・aa91の置換NS5A-ISDR(aa2209-2248)アミノ酸変異数をダイレクトシークエンスで決定した.【結果】TaqMan HCV陽性率は22%(9/41例)でアンプリコア定性検査よりも高感度であった.Core aa70(R70Q/H)の頻度はTaqMan陽性44%(4/9例)・陰性25%(8/32例).Core aa91(L91M)の頻度はTaqMan陽性89%(8/9例)・陰性34%(11/32例).ISDR変異数(1以下)の頻度はTaqMan陽性100%(9/9例)・陰性94%(30/32例).単変量解析ではTaqMan陽性例は陰性例と比較してCore aa91の置換が高率に確認された(P〈ODI).多方面の治療前要因を用いた多変量解析でもCore aa91の置換はTaqMan且CV陽性に寄与する独立因子であった(P<0.01).【結論】高感度測定系のTaqMan HCVはPEG-IFN/RBV併用療法非治癒症例の判定に優れていた.本測定系を用いることによってCore aa91置換のウイルス学的不応への関与がより浮き彫りになると思われる. |
索引用語 |