セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

249 慢性C型肝炎(CHC)のPegIFNα-2b+リバビリン(Rib)併用療法における末梢血T細胞分画とTregの動態

演者 吉澤海^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会)
共同演者 安部宏^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 島田紀朋^*2(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 佐藤睦美^*2(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 井家麻紀子^*2(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 久保恭仁^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 北原拓也^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 会澤亮一^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 松岡美佳^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会), 相澤良夫^*1(*^葛飾松戸肝疾患研究会)
抄録 目的:HCV感染の慢性化や活動性には免疫応答が関与していると考えられる.PegIFNα一2b+Rib療法を施行したCHCに対し末梢血T細胞分画とTregを解析しウイルス学的変化との関連を検討した.方法;ゲノタイプ1bのCHC 22例(M/F:9例/13例年齢57.7±12.9歳)の末梢血CD4陽性Tリンパ球(CD4+)とCD3/CD8陽性Tリンパ球(CD8+)についてCD45RAおよびCCR7陽性細胞を3または4color FACS解析しCD45RA+/CCR7+をnaiveCD45RA 一/CCR7+をcentral memory(CM)CD45RA一/CCR7一をeffectermemory(EM)CD45RA+/CCR7一をeffecter細胞として分画CD4+TregはCD4+CD25+/FOXP3+細胞として3color FACSで同定しCD4+細胞中の頻度(%Treg)を求めそれらの細胞比率を治療開始前と12週目で測定した.結果:治療開始12週目は治療前に比べCD4+ではnaive(45.3±13.5 vs 50.2±127 p<O.OOI)CM(36.4±8.6 vs 40.8±11.O p<0.Ol)が上昇しEM(156土6.3vs 73±4、1 p〈0.001)effecter細胞(2.6±1.9 vs 17±1.4 p<0001)が低下していた.CD8+ではnaive(37.5±16.9 vs 08.4±14.6 p<O.001)が上昇しEM(11.4±5.1 vs6.0±3.9pく0.001)effecter細胞(39.3±14。l vs 32.7±12.8 p<0.Ol)が低下していた.%Tregは治療前と12週目で有意差を認めなかった.治療開始12週目HCV-RNA陰性例は12例(54.5%)で治療前と12週目のnaiveCMEMeffec・ter細胞比率%Tregは12週目陰性例と陽性例で差を認めなかったが治療前に%Tregが高い12週目陰性例では%Tregが低下する傾向を認めた結論:PegIFNα一2b+Rib療法により末梢血T細胞の分化度を示す分画に変化がみられた.また%Tregはウイルス学的変化と関連する可能性が考えられた.
索引用語