セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 254 高齢者に対するPeg-IFNα2b/Ribavirin少量併用療法 |
演者 | 乾由明(兵庫県立西宮病院内科) |
共同演者 | 長井健悟(兵庫県立西宮病院内科), 山井琢陽(兵庫県立西宮病院内科), 池添実里(兵庫県立西宮病院内科), 白石衣里(兵庫県立西宮病院内科), 柳川和範(兵庫県立西宮病院内科), 堅田龍生(兵庫県立西宮病院内科), 安永祐一(兵庫県立西宮病院内科), 西川正博(兵庫県立西宮病院内科) |
抄録 | 【目的】Peg-IFNα2b/Ribavirin併用療法はセロタイプ1で高ウイルス量群の難治例に対してSVR率が最も高いIFN治療法である.しかし腎機能低下例うつ病や脳出血の既往歴のあるもの高齢者などは副作用の面から考えると48週ないし72週の完遂が困難であると予想される.よってこれらの患者ではSVRをめざすよりBRをめざすことになる. Peg-IFNα2aは発熱や全身倦怠感などの副作用の頻度が従来のIFNに比して少ない.他のIFNでnU11 responseであった場合でもPeg-IFN( 2a単独投与で血中C型肝炎ウイルスの消失がみられる場合もあり70歳以上のC型慢性肝炎患者に使用している.Peg-IFNα2a投与中に血中ウイルスが消失したにも関わらずASTALT高値が持続する例や高値となる例が多い.そのためSNMC静脈注射のように肝機能改善を目的として使用することは難しい.【方法】70歳以上の高齢者で腎機能低下あるいはうつ病や脳出血の既往のあるC型慢性肝炎患者(セロタイプ1高ウイルス量群)6例に対してPeg-IFNα2b/Ribavirinの少量併用療法(ペグイントロンLOμg/kgレベトール200mg/日)を開始し肝機能およびC型肝炎ウイルス量の変動について検討した.【成績】Peg-IFNα2b/Ribavirinの48週少量併用療法で重篤な副作用の出現は認めなかった.治療開始12週後HCV-RNAは5例全例で100分の1以下に低下し2例で陰性化した.腎機能低下(Ccr43)の1例でEVRが得られ48週投与でSVRとなった.またAST/ALT値は全例で改善し4例がBRとなった.【結論】患者QOLを考慮に入れたPeg一・IFNoL2b/Ribavirin少量併用療法は70歳以上の高齢者においてSNMC静脈注射に代わる有用な治療方法であると考えられる. |
索引用語 |