セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

255 C型慢性肝炎の高齢者IFN治療ハイリスク群に対するPEG-IFNα2b・リバビリン低用量投与の検討

演者 茂出木成幸(東海大学八王子病院消化器内科)
共同演者 白石光一(東海大学八王子病院消化器内科), 広瀬俊治(東海大学八王子病院消化器内科), 伊藤裕幸(東海大学八王子病院消化器内科), 井原憲一(東海大学八王子病院消化器内科), 永田順子(東海大学八王子病院消化器内科), 渡辺卓(東海大学八王子病院消化器内科), 渡邊光行(東海大学八王子病院消化器内科), 峯徹哉(東海大学病院消化器内科)
抄録 [目的]高齢者および高血圧糖尿病血小板減少を合併するC型慢性肝炎患者の脳血管障害などの重大合併症を回避し肝炎の鎮静化を目的としたPEG-IFNα2b/Ribavirin併用療法を行い有効性と安全性の検討を行った[方法]C型慢性肝炎で65歳以上の高齢者または糖尿病高血圧患者41例(男性5例女性36例)年齢48~79歳(平均年齢65歳)65歳以上25例.PEG-IFNα2b投与量はO.5pg/kg/週リバビリンは200-400mg/日に設定した.白血球1000/叫好中球500/μ1未満Hb8.5g/dl未満血小板5万未満となった場合は四八の休薬を行い、治療効果と安全性をみながら投与量:の増減を行っている.[結果]抗ウイルス効果はT投与中にHCV-RNAの陰性化が得られた症例は17/41(41.5%)であった.抗肝炎効果は投与期間中のALT正常化症例(〈35)は29/41(70.7%)であり平均値で投与前751Uに対し投与開始4週481U12週34工U28週301Uと有意に低下した。安全性の検討では治療前白血球平均は4203/pl4週3360/叫12週3368/μ128週3234/叫であり治療前好中球平均2291/μ14週1538/pl12週1759/μ128週1852/pl.治療前Hb平均12.6g/dl4週12.Og/dl12週11.6g/d128週11.4g/dl.治療前血小板平均11.8万4週1α112週9.728週9.Ll例で5万以下となった.有害事象は顔面神経麻痺1例心筋症1例躁欝1例ミオパチー1例であったが他脳血管障害などの重大合症は認められない.臨床徴候の変化は問診表において各項目を定量化して評価を行っているが軽度の全身倦怠感食欲低下発疹・かゆみ中期から後期での脱毛不眠はあったが投与中止には至らなかった.[結論]高齢者および高血圧糖尿病 血小板減少を合併するC型慢性肝炎患者に対し安全性かつ抗炎症作用を期待した当療法が有効であると考える.投与期間の検討は出来なかったが少量長期投与の可能性を示唆する結果が得られた
索引用語