セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 263 インターフェロン導人に向けた瀉血血小板増加法-血小板非増加因子の検討- |
演者 | 光本保英(JR大阪鉄道病院) |
共同演者 | 福田亘(JR大阪鉄道病院), 三原美香(JR大阪鉄道病院), 北口容子(JR大阪鉄道病院), 渡邉元樹(JR大阪鉄道病院), 本庶元(JR大阪鉄道病院), 森敬弘(JR大阪鉄道病院), 伊藤正(JR大阪鉄道病院), 富岡秀夫(JR大阪鉄道病院), 清水誠治(JR大阪鉄道病院), 杉野成(JR大阪鉄道病院) |
抄録 | 【目的1C型慢性肝疾患に伴う血小板低下はインターフェロン療法(以下IFN)に際してしばしば問題となることがある。血小板が著明に減少した症例はIFN療法の適応外とされているのが現状である.一方潟血療法はC型肝炎に対する治療として認知されつつあるが鴻血療法による血小板に関する詳細な検討報告はなく我々はIFN導入を念頭においた潟血療法による血小板増加効果につき報告しまた血小板非増加因子の検討も行う【方法】2週間毎に200-400mlの鴻血を施行しフェリチン値が20ng/mlあるいはHb値がllgdl以下になるまで潟血を繰り返す当院で漉血療法を施行した37例を対象とした.年齢36-80歳(平均59.7±122歳).男性25例女性12例であった.【結果】植民療法により37例中33例に血小板数増加が認められ2-4万/μ1と4-6万/pl増加する症例が多かった潟血前の血小板値が8万/μ1以下の症例でも12例中10例に血小板数増加が認められた.初期戸戸終了3ヵ月後血小板数が潟血前脳より2万/μ1以上を維持している症例は53.6%であったロジステックモデルによる多変量解析により肩骨血小板増加法の血小板非増加因子の検討に関しては潟血前血小板数と潟血期間が有意な独立した因子であった.【結論・考察】C型慢性肝炎のIFN療法においては血小板減少がみられそのため血小板低値症例はIFN導入困難な場合がしばしばみられる.そのような場合血小板増加効果を期待して脾臓摘出術・脾動脈塞栓術が時として施行されるがそれらは一般的に侵襲を伴う.我々の鴻血療法の血小板増加効果の検討では90%の症例で血小板増加をみとめ血小板低下C型慢性肝炎のIFN導入に潟血療法が有効であると考えられる.IFN療法の適応外とされている血小板低値例においても潟血療法は安全に血小板を増加させることができそのような症例の血小板増加目的のために潟血療法が考慮されていくべきと思われる. |
索引用語 |