セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

267 切除不能進行再発膵癌に対する一次療法S-1療法二次療法GEM療法の検討

演者 嶋田顕(昭和大学横浜市北部病院内科)
共同演者 伊東友弘(昭和大学横浜市北部病院内科), 滝西安隆(昭和大学横浜市北部病院内科), 大野恭史(昭和大学横浜市北部病院内科), 三代川章雄(昭和大学横浜市北部病院内科), 土屋静馬(昭和大学横浜市北部病院内科), 小林功治(昭和大学横浜市北部病院内科), 宮下耕一郎(昭和大学横浜市北部病院内科), 田口進(昭和大学横浜市北部病院内科)
抄録 【背景】Gemcitabine(GEM)は進行再発膵癌に対する標準治療となっている.2006年8月にS-1が保険適応となった.S-1/GEM併用療法など有用な報告もされているが膵癌は病状進行が早く強い化学療法は継続困難な場合が多い.今回我々は一次療法S-1二次療法にGEM療法を逐次投与を施行した症例をretrospectiveに解析した.【対象方法1症例13例(男/女=10/3)年齢中央値61歳(51~79)遠隔転移/局所進行110/3’pSO/1:5/8.一次治療としてS-1単独療法(80mg/m2=4週投与2週休薬)PD判定後にGEM療法(1000mg/m2:3週投与1週毒薬)に変更した.抗腫瘍効果はRECIST生存期間はKaplan-Meier法有害事象はNCI-CTCver3.0にて評価した.【結果1一次治療(S-1療法)の奏効率53.8%(PR/SD/PD:7/5/1)TTF:178日であった.二次治療(GEM療法)の奏効率154%(PR/SD/PD/NE:2/3/6/2)TTF:68日であった.一次治療開始からのMSTは377日であった.Grade4以上の血液毒性Grade3以上の非血液毒性は認めなかった.【まとめ】S-1GEMの逐次投与は毒性も低く有用な投与法である可能性がある.
索引用語