セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
268 一般市中病院におけるTS-1+GEM Biweekly Therapyの工夫
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演者 |
小林真(市立四日市病院消化器科) |
共同演者 |
山脇真(市立四日市病院消化器科), 桑原好造(市立四日市病院消化器科), 山田晋太朗(市立四日市病院消化器科), 矢野元義(市立四日市病院消化器科) |
抄録 |
【背景】進行膵癌に対するTS-1+GEM併用療法は奏功率が高いが骨髄系の副作用も現れやすく一般市中病院では治療継続に難渋することも多い.またGEMの効果はRRM1の発現に影響され副作用で減量した場合でも効果はあまり低下しないとの報告も見られる.今回われわれはTS-1+GEM Biweekly Therapyを低容量から開始することにより骨髄抑制などの副作用を見ながら次の投与量を設定しt一般市中病院において治療の継続と外来治療を容易にすることを試みた.【対象および方法】手術不能な進行膵癌8例を対象とした.初回投与量はday1からday7までTS-1を40mg/回または50mg/回daylにGEMを700mg/m2から投与開始し2週間おきに投与を繰り返した.副作用が問題なければTS-1GEMをそれぞれ増量する方向とした、【結果】今回の検討では骨髄抑制などの副作用による減量・投与間隔の変更を必要とした症例は認めなかった.全員2週間で退院可能であり外来治療へ移行した.グレード3以上の有害事象は認めなかった.8例中4例で外来においてTS-1またはGEMの増量をおこなった治療成績は8例中PR3例SD4例PD1例であり奏効率375%であった.【結論】TS-1+GEM Biweekly Therapyは投与開始量を少なめに設定することにより骨髄抑制などの副作用の発現率が低く治療の継続が容易となりまた隔週での通院のため患者負担も少なく一般市中病院において導入しやすい治療法であると考えられた. |
索引用語 |
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