セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | 283 膵石症に対する内視鏡治療体外式衝撃波結石治療法の有用性についての検討 |
演者 | 伊藤謙(東邦大学大森病院消化器内科) |
共同演者 | 五十嵐良典(東邦大学大森病院消化器内科), 三村享彦(東邦大学大森病院消化器内科), 鈴木拓也(東邦大学大森病院消化器内科), 岡野直樹(東邦大学大森病院消化器内科), 三浦富宏(東邦大学大森病院消化器内科), 住野泰清(東邦大学大森病院消化器内科) |
抄録 | 【目的】当院にて施行した盤石症に対する内視鏡的治療と体外式衝撃波結石治療法(以下ESWL)の適応と方法治療成績偶発症について検:討した.【対象及び方法】2003年6月~2007年10月までに当科で内視鏡治療とESWLを施行した膵石症(頭部31例体部13例釣部4例重複含む)42例(平均年齢54±ll歳男女比35:7)を対象とした.適応は今後断酒継続が可能であり原則として疹痛症状を有するか膵炎の既往があるもの主膵管内または副膵管内に結石が存在し尾側膵管の拡張を来しているものなどとした主膵管狭窄を伴う場合に出品管内の拡張を施行してから内視鏡治療を施行した主膵管内に膵石があり狭窄などにより内視鏡的切石が困難な場合にはESWLを先行した.レントゲン非陽性結石の場合には予めENPDを留置し造影を施行下にESWLを施行した【結果】腹痛を有した症例のうち25例(94.7%)に疹痛改善効果を認めた.また33例(78.5%)に切石効果を認めた.4例(9.5%)は結石嵌頓のためにESWLによる治療効果を得る事が出来なかった.12例(47.3%)は主膵管アプローチが困難であり副乳頭アプローチを試みそのうち10例(36.8%)に副乳頭切開を施行した.主膵管狭窄を認めEPSを留置したうち2例はステント閉塞による発熱腹痛を有した.ステントフリーにした若年びまん性結石の1人目退院後証膿蕩を合併し抗菌薬持続動注療法を要した.また完全切石を得た1例は定期観察中に膵癌の合併を認め外科的切除をした.【結論】膵石症に対する内視鏡治療とESWLは自覚症状の改善に対して有用であった.ただし主膵管狭窄を有する症例や嵌頓結石などの症例は治療に難渋し長期の入院期間を要し時として重篤な偶発症を有する事があるt治療に際しては慎重な対応が必要と考えられた. |
索引用語 |